ファーウェイは、次のMate40スマートフォンシリーズに、中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタル人民元向けのハードウェアウォレットが含まれることになると発表した。

10月30日に中国のマイクロブログサイトのウェイボー(微博)にファーウェイが投稿した情報によると、これはこのようなウォレットを搭載した最初のスマホとなる。

この投稿ではまた、ユーザーが匿名性を保護し、オフライントランザクションを実行できるようになると約束している。これにより、スマホユーザーは自分と相手のデバイスがオフラインの場合でも、デバイスをタッチするだけでお金を送金することができる。

Mate40は、最近のアップルのiPhone12でデビューした、5nmチップ技術を利用した最初のファーウェイのスマホだ。

しかし、進行中の米中の貿易戦争の影響で、ファーウェイは現在の備蓄がなくなれば、最新のチップを取得・追加することができなくなる可能性があると報じられている

これまでの報道によると、中国のデジタル人民元はすでにテスト段階にあり、中国の中でいくつかの地域でテストが行われている

先週には、デジタル人民元発行に向けた法律の改正案を発表。民元の発行形式には「物理的形式とデジタル形式が含まれる」と規定し、デジタル通貨発行の法的根拠を定めた。

中国の中央銀行である中国人民銀行の前総裁である周小川氏は、中国が進めるデジタル人民元は、米ドルの覇権を押し返すを目指していると最近のメディアのインタビューで語っている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン