中国の大手通信機器メーカー「ファーウェイ(華為)」は、ラテンアメリカ市場でのサービス展開を視野に入れ、同地域のブロックチェーンを使ったサービス需要を調査している。コインテレグラフ・ブラジル版が6月13日に報じた。
ファーウェイの幹部は6月11日に開かれたフィンテックカンファレンス「CIAB Febraban」で、ブロックチェーンを利用した製品とサービスが近くラテンアメリカ市場で展開される可能性があるとし、以下のように述べたという。
「すべては我々の市場分析の結果次第だ。ブロックチェーンに対する市場需要があった場合、我々は同地域でのサービスを実施する。我々は現在、ストレージ、5G、通信事業に焦点をあてている」
また、同社はブラジル政府との間に複数のストレージソリューション関連の契約があり、5Gインフラ取引に向けて取り組みを進めている段階だという。昨年4月、同社はクラウドプラットフォームを通じてブロックチェーンサービス(Baas)を公開した。低価格でブロックチェーンアプリケーションの生成と管理が可能だと言われている。
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米国と中国との貿易戦争はいずれ解消されると予測し、影響は抑えられると発言。一方で解決が必要な問題は、グーグルのアンドロイドソフトウェアのライセンスへのアクセスだけだと述べた。米国の方針によって同社の顧客が影響を受けることはないと断言したという。また、さらなる仮想通貨関連の開発については今のところ予定していないとし、現時点で報告するような進展はないとした。
ブラジルでは昨日、金融インフラを促進するCIP社がIBMと提携してハイパーレジャー・ファブリックを活用したブロックチェーンID認証プラットフォームを正式に公開したと発表している。同国内の銀行間決済に使用される予定で、ブラジル銀行連盟Febrabanのディレクターは、「ブロックチェーンに関しては、我々は今、最前線にいる」と述べていた。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版