ビットコインの復活劇を疑うことは日に日に難しくなってきている。

ビットコインは年初来で230%以上の上昇。ウォール街関係者が視聴を欠かさない米主要経済番組CNBCは、ビットコインを主要資産の一つとして日々解説・分析するようなってきており、ビットコインを取り巻く環境は1、2年前とは大きく変わってきている。

あまりに急に上昇しすぎて目立ちすぎているため、当局から目をつけられることを心配するも出ているくらいだ。

ビットコイン相場の回復と同時に、仮想通貨業界内では相次いで様々な記録更新が発表されている。

グレイスケールの運用資産が30億ドル突破

米国の仮想通貨資産運用会社グレイスケール・インベストメンツは、運用資産が30億ドル(約3240億円)を突破した発表。ビットコイン信託は28億4800万ドルで90%以上を占めた。

グレイスケールは、5月30日に運用資産が21億ドルになったと発表。わずか1ヵ月足らずで9億ドルも増やしたことになる。

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ビットメックス 最高記録相次ぐ

100倍レバレッジで有名な仮想通貨取引所ビットメックスは27日、ビットコイン/米ドルの建玉が10億ドル、取引高が130億ドル、ビットメックスの商品全体で160億ドルを超え、それぞれ記録を更新したと発表した

絶好調のビットコインに対して、ビットコイン懐疑論者はどのように反応するだろうか。実はビットコイン批判の急先鋒である2人が、近々仮想通貨業界の関係者と会うことになっており、これまでの発言を訂正するのかしないのか、注目が集まっている。

1人目は、”投資の神様”と言われるウォーレン・バフェット氏。ビットコインについて「殺鼠剤を二乗したもの」などと度々批判している。バフェット氏は、近々トロンのCEOジャスティン・サン氏とランチを共にする予定だ

2人目は、「仮想通貨は全ての詐欺とバブルの母」と述べた”破滅博士”ことヌリエル・ルビーニ教授。7月3日に台湾でビットメックスのアーサー・ヘイズCEOと対談する

ヘイズCEOと言えば、ビットコイン投資家の間ではカリスマ的な存在。彼が定期的に書くマーケットレポートは多くの市場関係者が注目する。ヘイズ氏は、まだビットコインが3000ドル台で推移していた3月時点で、FRB(連邦準備理事会)の金融緩和路線への転換などを理由にビットコインは年末にかけて1万ドルを回復するだろうと予想していた。

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破滅博士VS. ビットコインのカリスマ、どのような対談になるか注目だ。