ドイツの中央銀行であるドイツ連邦銀行(ブンデスバンク)は、フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所と共同開発した2つのブロックチェーンベースの証券決済システムの性能テストを成功させた。25日にレポートを出し、明らかにした。

同システムは、定期的な支払いや利払い、証券取引、債券が満期を迎えた際の返済をサポートしている。レポートによれば、今回の性能テストでは、現在の金融市場で要求されるレベルの負荷に耐えることができ、今後の更なる改善も期待できることが分かった。

決済技術の研究は2016年からスタートしており、ハイパーレジャー・ファブリックのバージョン1.0とデジタル・アセットプラットフォームで開発されている。

中央銀行による分散型台帳技術についての研究は、各国で進められている。日本でも日本銀行が、欧州中央銀行(ECB)と共同で「プロジェクト・ステラ」と呼ぶ調査プロジェクトを実施しており、証券決済システムへの応用などを研究をしている。