石油メジャー最大手の米エクソンモービル、米シェブロンなど7つの世界的石油・ガス関連企業が、ブロックチェーンコンソーシアム(企業連合)を結成した。石油・ガス産業向けブロックチェーンの標準規格や技術基盤の確立などに向けた、概念実証(PoC)を実施することを目的としている。2月26日のプレスリリースで発表された。

このコンソーシアムは、海底油田運用委員会(OOC)の下、石油&ガスブロックチェーンコンソーシアムとして設けられ、ブロックチェーンの利点を探求するために、概念実証(PoC)を実施することを目的としている。

今回のコンソーシアムは、米国の石油・ガス産業における初の取り組み。創設メンバーには、石油・ガス関連企業トップ10に入る世界的企業、2017年の売上高1340億ドル(約14兆9975億円)のエクソンモービルと、237億ドル(約2兆6525億円)のシェブロンが含まれている。OOCのボードメンバーとして、米国を拠点とするコノコフィリップス、パイオニア・ナチュラル・リソース、ヘス、ノルウェー・エクイノール、スペイン・レプソルなども参加している。

OOC議長のレベッカ・ハフマン氏は、このコンソーシアムの創設は、石油・ガス産業向けブロックチェーンの標準規格、フレームワーク、技術的な基盤の確立に向けた重要なステップであると述べた。

2月25日、ブロックチェーン技術を活用した石油取引プラットフォームのヴァクト(Vakt)は、は、新たに4社との提携を発表した。ヴァクトは、石油取引の改善と事務処理の削減を目的として2018年11月に設立された。

2019年上旬、元JPモルガン・チェイスの執行役員エティエンヌ・アミック氏がヴァクトの新CEOに就任し、商品取引における経験が活かされるものと期待された。