イーサリアム、キャスパーとシャーディングのアップグレード統合を議論

 イーサリアム(ETH)の開発者たちは、15日に開かれたイーサリアムコア開発者会議#40で、近くに迫ったETHネットワークへの最も重大なアップデートについて議論した。

 会議の主要点は、キャスパーとシャーディングという2つの主なイーサリアムチェーンのアップグレードのリリースの日程変更であった。キャスパーは、シャーディングのアップグレードとは別にスマートコントラクトとしてリリースされる予定であった。今回、キャスバーをシャード、もしくはサイドチェーン上でリリースすることが提案されている。

 シャーディングは、イーサリアム共同創設者、ヴィタリック・ブテリン氏が今年4月に発表したもので、ブロックチェーンが処理できる取引の数を増やす方法である。シャーディングのアイデアは、ノードは分散レジストリの一部だけを保管するが、シャーディング、つまりノードの各要素は他の要素の情報に頼ることができるというものである。

 キャスパーFFGは17年10月に、「既存のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)ブロックチェーンをオーバーレイするプルーフ・オブ・ステーク (PoS)ベースのファイナリティシステム」として初めて公開された。「バリデーターのデポジットと仮想通貨経済的インセンティブを通じて経済的ファイナリティの未解決の問題」を解決することを意図していた

 4月下旬、コンセンサスのハイブリッドシステムを提供することで仮想通貨マイニングに関連する問題を解決することを目指した、イーサリアム改善提案(EIP)#1011:ハイブリッドキャスパーFFGが紹介された。最新の提案によると、ETHネットワークはPoWとPoSコンセンサスを統合し、徐々にPoSに移行することを目指す。EIPによると、アップデートの仕様の1つによって、マイナーへのブロック報酬が3ETHから0.6ETHに減らされる。

 ブテリン氏が会議で述べた通り、シャーディングとキャスパーのローンチの変更は、チェーンを「理論上の最大限」にまで「根本的にスケールアップ」する。ブテリン氏は、アップグレードの日程変更は、ネットワーク確保に参加するのに必要なデポジット数を1500ETHから32ETHに減らし、ステーキングへの参加を「より実行可能なもの」にする、と示唆した。ブテリン氏はまた、新しいモデルによって、キャスパーは「メインチェーンからより独立したもの」になり、開発者たちがイーサリアムネットワークを妨害することなくキャスパーをローンチすることが可能になる、とも述べた。

「キャスパーの構成要素は、メインチェーンからより独立したものになる。ある意味では、より影響がない形で開発が可能で、別のチェーンとして開発し、独自のルールを持たせることができる」

 最近、ブテリン氏の5月20日のツイートで、インターネット最大手グーグルがブテリン氏を自社チームに誘おうとしたと報告した。ブテリン氏は、グーグルの採用担当者がグーグルに加わるという選択が「現在もしくは将来に意味あるものになるか」を尋ねたとされるスクリーンショット付きのツイートを投稿し、その後削除した。このツイートには、ツイッターコミュニティーに対して、オファーを受けた方がいいかを尋ねる投票も含まれていた