仮想通貨取引所に対する中国政府の姿勢はさらに厳しさが増しているようだ。中国人ジャーナリストのコリン・ウー氏や、中国の仮想通貨ニュースサイトの8BTCはどちらも、水曜日の時点で大手仮想通貨取引所の検索結果がゼロになっていると報告している。

コインテレグラフ中国語版のスタッフは、検索エンジンで仮想通貨取引所を検索したところ、結果にアクセスできないことを確認した。ただし、「Binance Academy」や「Huobi Research Center」などの検索結果は、検閲を避けることができているようだ。

Screenshot showing results for “Binance Academy.” Source: Cointelegraph staff in China, June 9
Screenshot showing results for “Huobi Research Center.” Source: Cointelegraph staff in China, June 9

この状況が続いた場合、これは中国政府が検索やソーシャルメディアを通じて仮想通貨関連情報の検閲を強化していることを意味するだろう。

月曜日には、月間アクティブユーザー数が5億3000万人を超える中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」が、複数の仮想通貨コンテンツ作成者のアカウントを停止している

コリン・ウー氏は、中国の2大検索エンジンである「百度(バイドゥ)」「捜狗(ソーゴウ)」でバイナンスやフォビ、OKExの検索結果が表示されなくなっていると指摘した。さらに、ウー氏と8BTCの両方は、ウェイボーが同じようなブラックアウト措置を講じていると主張している。ウー氏はまた、中国のQ&Aサイトである「知乎(ジーフー)」でも同様の結果になっていると報告している

このような検閲措置は、マイニングや仮想通貨による資金調達などを制限しようとする中国政府の試みの一部とみられる。規制対象となる分野には、法定通貨から仮想通貨へのゲートウェイとして使われる仮想通貨プラットフォームへの決済サービスの提供なども含まれている。

マイニングについては、内モンゴルなどでマイニング活動を規制する動きが出ている。それを受け、少なくと3つのマイニング企業が、中国本土での活動を停止すると発表している