カナダのオンタリオ州証券委員会(OSC)は22日、証券法違反と未登録の暗号資産取引プラットフォームの運営を行ったとして、仮想通貨取引所BybitとKuCoinに対して罰金を科した。
OSCは、KuCoinを同州の資本市場に参加することを禁止し、200万カナダドル以上の罰金を科した。
一方で、Bybitも約250万カナダドルの和解金を支払った。両社ともオンタリオ州証券法を遵守しなかったとされるが、Bybitのみが 「OSCの強制措置に応じ、オープンな対話を維持し、要求された情報を提供し、登録の議論に関与することを約束した」と述べている。
「オンタリオ州で運営する外国の仮想通貨取引プラットフォームは、ルールに準じるか、強制措置に直面しなければならない」とOSC執行ディレクターのジェフ・キーオ氏は述べた。
OSC holds global crypto asset trading platforms accountable: https://t.co/TPC9mtvTRE pic.twitter.com/Nl9pGP0U3j
— OSC News (@OSC_News) June 22, 2022
オンタリオ州では2021年3月、OSCは同州で活動する仮想通貨企業に対し、4月までに証券法に準拠して登録するよう期限を設けた。OSCによると、Bybitが登録できない場合、「オンタリオ州の事業を終了する」ことになるという。
BybitとKucoinの両社は、証券規制当局に従わなかったとされ、2021年6月からヒアリングなどの強制措置がとられていた。OSCはすでに仮想通貨取引所PoloniexとOKX(旧OKEx)に対して、同様の証券法違反で規制措置を行なっている。
6月1日現在、オンタリオ州の登録済みの仮想通貨プラットフォームとしては、Fidelity Digital Assets、Bitvo、Bitbuyなど8社がリストアップされている。