17日の仮想通貨相場は前の日からの上昇ムードを継続。ビットコインは24時間で約8%上昇して7000ドルを突破した。世界最大のETFプロバイダーであるブラックロックがビットコインに興味を示すなど、好材料が相次いだことが背景にあるとみられている。
Market visualization from Coin360
ビットコイン(BTC)は執筆時点で7209ドルと過去24時間で8%以上の上昇。月間と週間でみてプラスになっている。7月8日にみせた急上昇を上回るペースの上昇幅を記録することになった。
Bitcoin 7-day price chart. Source: Cointelegraph Bitcoin Price Index
イーサリアム は、執筆時点までの24時間でほぼ4%上昇して494ドル辺りで推移している。週間では8%だが月間で見るとまだ6%のマイナスとなっている。
Ethereum 7-day price chart. Source: Cointelegraph Ethereum Price Index
過去24時間で仮想通貨時価総額トップ10の全てがプラスとなった。匿名通貨のモネロ(XMR)は、時価総額トップ20の中で最も上昇幅が大きく、過去24時間でほぼ9%の上昇。執筆時点では143ドルで推移している。
Monero 24-hour chart. Source: CoinMarketCap
リップル(XRP)の過去24時間の動きはビットコインと連動する形で、ほぼ6%の上昇。執筆時点で0.50ドルで推移している。仮想通貨相場全体の時価総額は、執筆時点で約2860億ドルとなっている。
Total market capitalization of all cryptocurrencies from CoinMarketCap
17日は6.3兆ドルの資産を運用するブラックロックがビットコインに興味を持っていると言ったニュースが流れるなど、相場にとってポジティブな材料が相次いだ。ブラックロックの動きに関しては、今後、機関投資家が仮想通貨相場を押し上げるのではないかという観測を裏付けるものとなり、注目された。
また世界的に有名なチャータード・ファイナンシャル・アナリスト(CFA)は、金融専門家の資格取得のための試験に仮想通貨とブロックチェーンの追加を決定。金融業界の主流派の間で仮想通貨の知識が普及するきっかけになるという見方が出ている。
さらに米国の仮想通貨取引所大手のコインベースが、証券とみなされるデジタル資産の取引を行うことに対して米国の規制当局から許可を得たことも好材料となった。コインベース は、正式に規制された仮想通貨のブローカーディーラーとなる上で大きな前進をした事になる。