仮想通貨交換業者のビットバンクは10日、仮想通貨ビットコインのレバレッジ取引サービス「bitbank Trade」を3月31日で終了すると発表した。2015年夏からレバレッジ最大20倍でサービスを提供していたが、国内での競合他社の存在や別サービス「bitbank.cc」の取引高が増加したことなどから「bitbank Tradeの流動性への寄与度合いが低減し、その役目を終えたと判断した」という。

2月1日から順次サービスを縮小し、4月1日にサービスを停止する。4月1日にはログインやビットコインの出金は停止するが、4月1日時点でbitbank Trade内にBTCがある場合には、bitbank.ccの方へと自動的に移行する。

仮想通貨のレバレッジ取引については、仮想通貨交換業者で組織する日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)が、レバレッジ取引の証拠金倍率を上限4倍とする自主規制を設けた(1年間の暫定措置あり)。

また金融庁の「仮想通貨交換業等に関する研究会」の報告書では、仮想通貨デリバティブ取引に関しては新たに業規制を適用する方針が示され、今年の通常国会で必要な法改正が行われる予定だ。証拠金倍率の上限規制について、金融庁は「通常国会で法案が成立した場合、ボラティリティを見ながら施行に近いタイミングで決定する」としている。