タイヤ―とキャメロンのウィンクルボス兄弟が、11月の米国選挙において仮想通貨に友好的な候補者を支持するため、仮想通貨に焦点を当てたスーパー政治行動委員会(PAC)であるフェアシェイクに490万ドルを寄付した。
米連邦選挙委員会(FEC)のデータと2月20日のフェアシェイクの提出文書によると、ウィンクルボス兄弟はそれぞれ245万ドルをスーパーPACに寄付した。
さらに、フェアシェイクは報告期間末に7280万ドルの現金を手元に持っていたと報告している。今年のフェアシェイクの大口の寄付者には、仮想通貨取引所クラーケンを運営するペイワード社が1月12日に75万ドルを、エレクトリック・キャピタル・パートナーズが1月26日に50万ドルを寄付している。

仮想通貨業界の重要なプレイヤーでフェアシェイクに最近寄付したのは、ベンチャーキャピタルのブロックチェーン・キャピタルで1月に10万ドルを寄付した。12月には、仮想通貨ベンチャーキャピタリストのマーク・アンドリーセン氏とベン・ホロウィッツ氏から合計1400万ドル、ジャンプ・クリプトから500万ドル、コインベースから1550万ドル、リップル・ラボから2000万ドルがフェアシェイクに寄付されているとオープンシークレッツが報じている。
フェアシェイクは、「次世代のインターネットを構築するイノベーターの本拠地として米国を守ることにコミットした候補者」を支持するとしている。
過去18ヶ月にわたる一連の大手企業の破綻を受けて、仮想通貨業界は議員や規制当局からの厳しい目を向けられている。そんな中、フェアシェイクは、米国の政治サイドから仮想通貨に友好的な候補者を支持することで業界の過剰規制と戦うことを目指している。
2月13日には、アドインパクト・ポリティクスがフェアシェイクが反仮想通貨の民主党カリフォルニア州の上院候補者ケイティ・ポーターに反対するために360万ドルを費やしたことを明らかにした。これはこれまでで最大の支出だ。
2月18日には、仮想通貨批判者のエリザベス・ウォーレン議員が、スーパーPACは「必要な金額をいくらでも使って」彼女の上院選挙を阻止しようとする可能性があると語った。
2024年の選挙は11月に予定されており、下院の全435議席、上院の33議席、そして大統領が改選される。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン