分散インターネット・プロジェクトのトロン(TRX)が、トロン・プロトコル上で分散型アプリ(DApp)やプロダクトを構築している開発者を支援するため、100万ドルのアクセラレーター・プログラムを立ち上げる。11月16日にコインテレグラフへ提供されたプレスリリースで明らかになった。

この新たな取り組みは、最近実施されたP2Pファイル共有サービスのビットトレントの買収や、プロジェクト・アトラス、支払いサービスアプリのポッピーに続くもので、トロンのエコシステムを通じ、消費者へのブロックチェーン技術普及を促進する狙いだ。トロンのプロトコルでは現在、100万件を超えるトランザクションと60万個を超えるウォレットが処理されている。

同社はこのアクセラレーター・プログラムへの応募を12月いっぱい受け付けるとしており、採用者は1月開催のトロン初の国際サミットで発表される。

10月には、中国のインターネット検索最大手である百度(バイドゥ)とトロンが、クラウド・コンピューティング・リソースについて協力すると発表した。この両社の協力は、「ブロックチェーン事業レベルでの」連携ではなく、百度が持つ基礎的なクラウド・コンピューティング・リソースの利用と購入に焦点を当てたものだ。

同じく10月には、トロンのジャスティン・サンCEOが、オデッセイ3.1というアップデートで速度面ではイーサリアムを、コスト面ではEOSを打ち負かすと断言した。この更新には、開発者がトロンのメインネットへの移行前にスマートコントラクトを試験できるようにする、トロン仮想マシンの立ち上げも含まれている。