法定通貨と仮想通貨の取引向けのエスクローサービスを提供するシンプレックスは、先週のビットコイン50%暴落時に個人投資家が「押し目買い」をしていたことを明かした。3月17日付のザ・ブロックが報じた。
シンプレックスによると、先週の暴落時に一番人気だった仮想通貨はビットコイン。全体の取引高の約6割を占めたという。ほとんどのユーザーが3月12日に6000ドル付近で買っていたという。
2番目に人気だったのが米ドルと連動するステーブルコインのテザー(USDT)、3番目はイーサ(ETH)で、それぞれの取引高は全体の12.6%、9.78%だった。
また地理別に取引高をみると、欧州が33.29%、アジアが22.3%、米国が16.57%だった。
シンプレックスのニムロッド・リハヴィCEOは、「マーケット暴落によって仮想通貨に対する熱狂が冷え込んだ訳ではない」とし、次のように続けた。
「実際に多くの人々が、最近の下落を仮想通貨投資の終えんではなく、買いの好機と見たことは明らかだ。」
先週のビットコイン暴落について、2008年の金(ゴールド)と同じように流動性の危機が回避された後にビットコインは大幅に反発するだろうという見方が出ている。