現在、新型コロナウイルスの影響で、従来のサービスを補完するためにデジタルで活動している宗教宗派が出てきている。その中でもバーチャルリアリティ(VR)技術によって没入型の3D環境が人気なようだ。

NZヘラルド紙の報道によると、ギャレット・バーナル氏と彼の家族は、新型コロナウイルスによる隔離期間中、日曜礼拝を欠席した。そこで、彼らはVRヘッドセットを装着し、メタバースで祈ることを試みたという。

牧草地、崖、川など3次元の仮想世界に瞬時に移動し、聖書の一節がコンピューターで生成された映像で浮かび上がり、牧師の代表が彼や他の人々を案内した。モルモン教徒であるバーナル氏は、次のように述べた。

「座席に座ったままでは、これほど没入感のある教会体験はできなかったでしょう。聖典を新しい方法で見ることができたのです。」

バージニア州フレデリックスバーグを拠点とするD.J.ソト牧師のような宗教指導者は、VRの利点を信奉し、人間の自己実現における前進とみなしている。彼によると、新型コロナウイルスの蔓延で「物理的に教会に行けない人にも届く」ため、教会通いの未来はメタバースにあるという。コインテレグラフの取材に応じたソト氏は、「テクノロジーとスピリチュアリティに関する会話は共存する必要がある」と強調し、次のように述べた。

「COVID-19のために、あるいは物理的な教会にアクセスできないため人が参加できる。私たちは、仮想通貨、DAO、ブロックチェーンなどの次世代技術の勇敢な世界にキリスト教を導く、世界に類を見ないWeb3教会だ。テクノロジーとスピリチュアリティに関する会話は共存する必要がある。私たちはこのようなイノベーションを経験できる最高の時代に生きており、これからが楽しみだ」

VR教会は完全にメタバースをベースにしており、バーチャル領域全体で愛に満ちたスピリチュアルコミュニティを発展させることを目指しているとソト氏は語った。

ヘラルド紙によると、最初の1年間は参加する人がほとんどおらず、ソト氏は頻繁に少人数のグループに説教をしていたが、そのほとんどは無神論者や無宗教者の中で宗教について議論することに興味があった人々だったという。しかし、報道によると、彼のグループはその後、約200人にまで拡大したとのことだ。