仮想通貨ヘッジファンドのポリチェーン・キャピタルのオラフ・カルソンウィー最高経営責任者(CEO)は、フェイスブックは独自ステーブルコインをオープンブロックチェーンインフラで構築するのが賢明だろうとの見方を示した。ニューヨークで開催されているコンセンサス主催のイベントで述べた。
カルソンウィー氏は、同氏が言及したブロックチェーンプラットフォームはビットコインのプラットフォームに似ており、開発者や運営者がプラットフォームのコントロールを手放す仕組みだと説明した。同氏はまた、そういった仕組みはフェイスブックにとって有益だとし、以下のように述べた。
「私は、フェイスブックがプラットフォームを監視して抱えているすべての問題において、フェイスブックがパブリックインフラを構築することが有益だと考える。そういったパブリックインフラはすべて、フェイスブックのプラットフォーム上に組み込んで、もちろん所有することもできる。しかし、こういった公開インフラは、所有しようと思わない方が、さらに成功する」
同氏はまた、プラットフォームのコントロールを手放すことで得る利益は他にもあるとし、プラットフォーム上の議論の責任を回避することができるとしている。インターネット創設時の状況と比較し、以下のように述べた。
「インターネットを作った人々にインターネット上にあるすべての発言の責任はない」
同氏はさらに多くの人々に共通のアクセスが可能な保存できる価値を提供できるのが仮想通貨だとし、以下のように続けた。
「もし大手テクノロジー会社らがパブリックP2P(ピアツーピア)の仮想通貨インフラ構築に向けてリソースを投じたいというなら、私は非常に嬉しく思う」
今月、フェイスブックは今年の第3四半期(7-9月期)にも独自トークンを立ち上げる予定だと報じられている。法定通貨と連動するステーブルコインを開発しているという報道もあり、フェイスブックのメッセンジャーなどでの送金だけでなく、Eコマースにおける購入手段としての活用を考えているとも言われている。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版