フェイスブック(Facebook)は、クリエイターのタイムラインに「デジタル・コレクティブル」タブを設けて作品を表示することで、ノンファンジブルトークン(NFTs)をサポートする。Metaのテクニカルプログラムマネージャーのナブディープ・シン氏は30日、NFTとクリエイターのページのスクリーンショットをTwitterで表示した。

フェイスブックの親会社であるMetaの広報担当者は同日、テッククランチに対し、フェイスブックでのNFTの展開は段階的に行い、まずは米国の一部のクリエイターから始める予定だと述べた。最終的には、NFTのクリエイターは、Fフェイスブックと、インスタグラムの間でクロスポストができるようになる予定だ。インスタグラムは、拡張現実プラットフォーム「Spark AR」でもNFTを試験的に導入している。

インスタグラムは先週、NFTの試験運用を米国から海外のユーザーにも拡大した。イーサリアムとポリゴンで鋳造されたNFTを表示することができ、他にもソラナとフローのNFTも予定されている。

Metaは5月にインスタグラムでNFTのテストを開始すると発表し、マーク・ザッカーバーグCEOによると、フェイスブックも「まもなく」これに続くと話していた。ワッツアップやフェイスブック・メッセンジャーなど他のMeta傘下のアプリも、いずれNFTの表示機能を獲得する予定だとしている。

Facebookは2021年10月にMetaにリブランディング。Web3での展開に邁進してきたMetaだが、そのすべてが成功したわけではない。メタは2月にステーブルコインのディエムを発売しようとしたが、世界中の規制当局から大きな反対を受け、断念した。それでも、メタは5月に決済プラットフォーム「Meta Pay」の商標を申請し、ザッカーバーグCEOは6月22日にMeta PayがFacebook Payに取って代わることを発表した。

Meta Payはフェイスブックやインスタグラム、ワッツアップ、フェイスブック・メッセンジャーで利用できるようになると、ザッカーバーグCEOは述べている。ただし、同社の広報担当者がテッククランチに語ったところによると、Metaはフェイスブックで「デジタルコレクティブルの投稿を広告にする機能を今のところ提供しないと言っている」ため、そこでのNFT販売は開始しないようだ。

NFTの販売は、Metaのメタバース向けにアプリやゲームを供給する同社のアプリストア「Meta Quest」で開始される見込みだ。