ハードウェアウォレットを手掛けるレジャーと仮想通貨取引所コインベースは、仮想通貨の購入を簡素化し、取引所からセルフカストディウォレットへの資産移転を容易にするための連携を発表した

発表によれば、コインベースのオンランプソリューションであるコインベースペイがレジャーライブアプリケーションに統合される。これにより、ユーザーは保有する仮想通貨をデスクトップやモバイルデバイスから直接移転し、取引することができるようになる。また、ユーザーは購入した仮想通貨を直接レジャーデバイスで受け取ることも可能だ。

レジャーは、取引所からセルフカストディウォレットへの仮想通貨の移転は「煩雑なプロセスであり、ユーザーをエラーのリスクにさらしていた」と説明した。レジャーのチーフ・エクスペリエンス・オフィサー、イアン・ロジャース氏は、連携前は仮想通貨を購入しセルフカストディウォレットに移転することが「面倒なプロセスだった」と述べた。

しかし、統合によりプロセスが簡略化されたとロジャース氏は述べ、旅行予約のスカイスキャナーに例えて説明した。「この統合により、コインベースを通じて仮想通貨を購入し、安全なセルフカストディのレジャーに直接預けることがずっと簡単になる」。

セルフカストディに対する需要の変化を見込んでいるかとの質問に、ロジャース氏は、人々が異なる銀行口座を持つように、異なるウォレットが存在するだろうと言う。彼は、コインベースとの連携が消費者に選択肢があることを示していると付け加えた。ロジャース氏は、この統合によりセルフカストディに新しい人々にとっても体験がより簡単になるとも語った。セルフカストディを通じてデジタル所有権を選ぶオプションがより広まると強調する。

レジャーチームによると、仮想通貨業界はビットコイン(BTC)の現物型上場投資信託(ETF)の登場によって新しいサイクルを始めている。レジャーは、これにより新しいユーザーが仮想通貨業界に参入すると考えている。そうしたユーザーはETFで仮想通貨の旅を始めるかもしれないが、レジャーは最終的にはセルフカストディを選ぶことを望んでおり、それが「仮想通貨の真のユースケース」だと説明している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン