IBMは、オーストラリア政府と10億豪ドル(7億4000万米ドル、約818億円)の5年契約に署名、ブロックチェーンやその他の新技術を使用したデータセキュリティの向上を図る。ブルームバーグが7月5日に伝えた。
IBMはブロックチェーン、オートメーション、人工知能(AI)などの技術を、オーストラリアの国防省や内務省といった連邦政府機関へ提供する。
IBMアジア太平洋担当のトップ、ハリエット・グリーン氏はブルームバーグへ対し、新たなパートナーシップによりオーストラリア国民は「様々な政府機関において」「世界で最も偉大な技術」へのアクセスが可能になると話した。
新たなパートナーシップは、オーストラリアを「世界でトップ3本のデジタル政府に押し上げる」という。
インタビューの中で、グリーン氏は国民のデータセキュリティの確保を繰り返し強調し、その土台となる革新技術はブロックチェーンによる不変で暗号化された台帳であると語った。
さらに、この合意が、税制から国境警備まで政府管轄の様々な面において、オーストラリアを「ペーパーレスな未来」へ導く大きなステップであると期待する、とグリーン氏は語っている。
オーストラリアでは、仮想通貨取引所のフォビが5日に取引所サービスを開始したばかり。フォビは、傘下の投資会社を通じて、オーストラリアのブロックチェーンプロジェクトとの連携を模索していく方針も明らかにしている。