仮想通貨ネイティブ市場を通じて安全資産にアクセスしようとする投資家が増えており、トークン化コモディティへの需要が高まっている。これらの市場は従来型市場と異なり、24時間取引が可能な点が大きなアドバンテージとなっている。
データ集計サイトのRWA.xyzによると、トークン化コモディティ市場の時価総額は過去1カ月で10%増加し、合計76億9000万ドルとなった。また保有者数は5.8%増の18万9390人に拡大した。
内訳ではテザー・ゴールド(XAUT)がオンチェーンコモディティの大部分を占めており、29億6000万ドルの規模となっている。次いでパクソス・ゴールド(PAXG)が25億6000万ドルで2位となっている。
この成長は、現実世界資産(RWA)が仮想通貨市場の中でより重要な役割を担い始めていることを示している。トークン化コモディティにより、投資家は金や銀などの資産にブロックチェーン上で24時間アクセスできるほか、デジタル資産インフラを通じた移転や取引が可能となる。

仮想通貨取引所がTradFi資産の新たな取引市場に
同時に、仮想通貨取引所はデリバティブを通じて伝統的金融(TradFi)資産へのエクスポージャーを求めるトレーダーの関心を集めている。
ブロックチェーンデータプラットフォームのクリプトクオントによると、この傾向は最近の金や銀の上昇局面のような強い価格トレンドの時期に特に顕著となる。
クリプトクオントのリサーチ責任者フリオ・モレノ氏は火曜日に公表したレポートで、「貴金属価格の勢いが強い期間には取引活動が急増する」と述べた。
同氏によると、火曜日のデリバティブ取引高は金と銀の契約に集中しており、それぞれ37億7000万ドルと37億5000万ドルに達した。
TradFi永久先物取引が急拡大
これらの商品の取引は急速に拡大している。クリプトクオントによると、バイナンスのTradFi永久先物は1月の開始以降、累計1300億ドル以上の取引高と約9000万件の取引を記録している。

クリプトクオントは、トークン化コモディティ需要の拡大や貴金属ラリーの背景として、関税を巡る不確実性、金利上昇、安全資産需要の強まりを挙げている。

