仮想通貨取引所コインベースは、取引高が減少したにもかかわらず、前年同期比で収益が増加したため、第3四半期の純損失が200万ドルに縮小した。
11月2日の決算によれば、同社の第3四半期の純損失は、前年同期の純損失5億4500万ドルから大幅に減少した。収益は前年同期比14.2%増の6億7410万ドルだったが、前四半期比では4.8%減少した。この数字は、ロイターの報道によると、ロンドン証券取引所グループの予想6億5320万ドルを上回った。
総収益のうち、3億3440万ドルはサブスクリプションとサービス(主にステーブルコインとブロックチェーン報酬)から、2億8860万ドルは取引ベースの収益から得られた。
一般ユーザーの取引高は110億ドルで、2022年第3四半期の260億ドルから減少した。機関投資家の取引高は650億ドルで、前四半期の7800万ドルや2022年第3四半期の1億3300万ドルから減少した。取引高は5四半期連続で下降傾向にある。
しかし、コインベースは「第3四半期はコインベースにとって強い四半期だった。多年にわたる低ボラティリティの中、我々の財務結果に満足している」と述べた。またコインベースは3四半期連続で調整後のEBITDA(利払前・税引前・減価償却前利益)を黒字化し、「長期的な成長」を促進する「持続可能なビジネス」を構築しているとした。

コインベースの株価(COIN)は、取引時間中に8.7%上昇して84.6ドルとなったが、決算発表後の取引で3.7%下落して81.5ドルとなった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン