上場しているビットコイン(BTC)マイニング企業のアルゴブロックチェーンは、2022年12月にテキサス州で発生した冬の嵐により、マイニング活動が大幅に低下したと報告している。

1月11日、アルゴは主力マイニング施設「ヘリオス」をギャラクシーデジタルに売却して以来、初の運用アップデートを発表した。同社によると、2022年11月の198BTCに対し、12月は147BTCの採掘数に留まったという。

同社によると、12月31日現在、アルゴは141BTCを保有しており、12月のマイニング収入は249万ドルに達したという。

発表によると、マイニングされたBTCが減少した主な原因は、テキサス州で発生した大規模な冬の嵐を受けて、アルゴがヘリオスでの採掘作業を縮小したためだという。

12 月下旬、米エネルギー省は、冬の厳しい天候の影響による電力不足を理由に、テキサス州に電力緊急事態を宣言した。強風を伴う大幅な気温低下の中、テキサス州の電力網への需要は74,000メガワット(MW)を超え、記録的な数値となった。

アルゴのピーター・ウォールCEOは、同社の採掘結果が予想を下回ったのは、異常気象のため送電網の電力使用量を減らさなければならなかったからだと指摘する。

冬の嵐の中、アルゴは他のテキサスのビットコインマイナーとともに、推定1,500MWの電力使用量を削減したとウォール氏は言う。「冬の嵐とそれに伴う気温低下が収まった後、ヘリオスを安全にオンラインに戻し、操業を再開した」と説明している。

ウォール氏は、Argoがギャラクシーデジタルにヘリオスの設備を売却することを決定し、12月28日に6500万ドルの取引を発表したことにも言及した。この取引は、Argoの負債総額を4100万ドル削減し、流動性と営業構造を改善することを目的としている。

この売却後にも、アルゴはギャラクシー所有のヘリオスの施設での採掘を継続する。アルゴの総ハッシュレート能力は、引き続き2.5エクサハッシュ/秒であるとしている。