香港に拠点を置くブロックチェーンゲーム開発のアニモカ・ブランズは、メタバースファンドの目標額をさらに20%引き下げ、8億ドルとしたという。ロイターが事情に詳しい情報筋の話として伝えた。

ブロックチェーンゲーム開発の同社は、仮想通貨セクターのボラティリティを理由に10億ドルの目標額を引き下げたと報じられている。同社は以前、22年11月に20億ドルを目標とする新たなファンド「アニモカキャピタル」に取り組んでいると発表していたが、その後23年1月に目標額を半分の10億ドルに引き下げていた。

この件に詳しい関係者によると、最近の動きとして、同社は目標額をさらに20%引き下げ、8億ドルとしたという。

二人の情報筋がロイターに明かしたところによると、22年7月にテマセク主導で行われた資金調達ラウンドの後、アニモカの時価総額は約60億ドルと評価されていたが、20億ドルを下回り、同社の株式は流通市場でかなり低い評価額で取り引きされている。

資金調達目標の引き下げと評価額の低下は、仮想通貨業界に対するセンチメントの変化を示している。FTXの破綻から仮想通貨金融機関の倒産など、相次ぐスキャンダルで仮想通貨関連技術への期待感が低下しているためだ。