中国のEC巨人アリババの傘下で、アリペイを展開するアントフィナンシャルは、エンタープライズ向けのブロックチェーンプラットフォームのテストを開始した。中国メディアの新浪財経などが報じた。
現地の報道によると、アントフィナンシャルのテクノロジー・ビジネスイノベーション担当シニアディレクターであるジエリ・リー(Jieli Li)氏が、中国で開催されたブロックチェーンサミットで発表した。
リー氏によれば、このプラットフォームはアント・ブロックチェーン・オープンアライアンスといい、3ヶ月のテスト期間を経た後、本稼働する予定だ。同プラットフォームでは、クロスボーダー送金やサプライチェーン管理などを行う。中小企業をサポートすることが目的であり、コスト削減効果が期待できるとしている。
アントフィナンシャルは今年9月、独製薬大手バイエルと提携し、食品および農作物向けのブロックチェーンソリューションを開発することを発表している。
アリババは、ブロックチェーンに積極的なことで知られる。同社はブロックチェーン関連の特許を積極的に取得しており、今年5月時点で260件以上の特許を申請している。
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン