米国で初めてのイーサリアム上場投資信託(ETF)に向けた競争が、シカゴオプション取引所(CBOE)による新たな19b-4申請によって正式に始まった。これは米証券取引委員会(SEC)による決定に向けた「時計」を動かすことになる。
9月6日、CBOEは米国の証券規制当局に対して、ARK・21シェアーズ・イーサリアムETFおよびヴァンエック・イーサリアムETF投資商品をCBOE BZX取引所に上場させるための2つの19b-4申請を提出した。
ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は、以前に提出されたS-1申請とは異なり、19b-4申請によってSECによる決定のカウントダウンが始まったとSNS上で指摘した。
「現物型イーサリアムETFレースが正式に始まった」とセイファート氏は宣言し、最終的な締切を2024年5月23日頃になるだろうと推定した。
19b-4フォームは、証券取引所などの自主規制組織が米証券取引委員会(SEC)に対して規則変更を要求するために提出するもので、S-1申請は企業が特定の投資商品を全国の取引所に上場させる意図を示すだけである。
証券規制当局は、19b-4申請を審査し決定を下す義務があるが、現物型ビットコインETFに対して行ってきたように、SECは決定を延期することもできる。
ARKインベストと21Sharesは9月6日にSECに対してS-1を提出したが、ヴァンエックのS-1申請は2021年7月にさかのぼる。
Late to the party? We filed our S-1 for a Spot Ether ETF back on 5/7/2021. https://t.co/hYE6TG90Q3
— VanEck (@vaneck_us) September 6, 2023
一方で、セイファート氏は、今後数日でさらなる現物型イーサリアムETF申請が出されると予想している。
8月17日には、証券規制当局がイーサリアム先物投資商品の承認意向を示したと報じられ、グレイスケール・インベストメンツやブラックロックなど、いくつかの企業が現在、現物型ビットコインETFの承認を得ようとしている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン