バハマの悪名高いフォックスヒル刑務所に収容されているFTXのサム・バンクマン=フリード(通称SBF)元CEOは、他の多くの囚人とは異なる経験をしているようだ。
ブルームバーグによると、バンクマン=フリード氏は病室に収容され、トイレや水道、テレビ、地元新聞、クロスワードパズル、菜食主義者の食事など多くの特典を利用することができたという。匿名の刑務所関係者は、バンクマン=フリード氏が毎日ニュースを見たり、自分に関する記事を読んだりして過ごしていたことを明かした。
他の多くの囚人が過密で、風通しが悪く、ネズミが出没する独房で耐え、床で寝ているのと、バンクマン=フリード氏の刑務所での経験は全く違うようだ。同氏はわずか4人しかいない病室で簡易ベッドで眠ったという。
2021年に米国務省が発表した人権報告書によると、フォックスヒルの状況は「過酷」であり、囚人たちは過密状態、栄養不良、不十分な衛生・医療に悩まされていたことが明らかになった。報告書では、矯正官による身体的虐待の事例も指摘されている。
報告書によると、「男性用の最もセキュリティーが高い独房は、約6フィート×10フィートの大きさで、マットレスもトイレもなく、最大6人まで収容可能」であることが明らかにされた。また、以下のような状況も詳細に記されている。
「受刑者はバケツで屎尿を除去していた。受刑者はベッドや寝具の不足を訴えていた。裸足で寝て床ずれを起こす受刑者もいた。衛生面は全般的に問題があり、独房にはネズミ、ウジ虫、昆虫が蔓延していた」
The Office of the Attorney General of The Bahamas announced the extradition to the United States of Sam Bankman-Fried (“SBF”), the former CEO of FTX. SBF will depart from The Bahamas for the United States tonight. pic.twitter.com/WttWmNpIw4
— Latrae L. Rahming (DOC) (@latraelrahming) December 21, 2022