10月は非代替性トークン(NFT)の取引量と売上に減少が見られたが、分析会社のDappRadarによると、NFTトレーダーの月間ユニーク数は18%増加しており、市場には依然として「大きな需要」があることを示しているという。
DappRadarの11月3日のレポートによると、10月のNFTトレーダーのユニーク数は110万人に到達し、約950万人だった9月より18%増加している。
これは、10月の取引高が30%減の6億6200万ドルで2022年中最低、販売数も30%減の613万であったにもかかわらずの記録であると同社は付け加えている。
「トレーダーのユニーク数の増加はNFT市場への新規参入者の存在を示しており、つまり需要は依然として高いといえる」

NFTコミュニティにとって10月は忙しいひと月だった。
ソラナベースのMagic EdenとイーサリアムベースのLooksRareなど、少なくとも2つ以上のNFTマーケットプレイスがオプション制のロイヤリティモデルに移行したのだ。
同レポートはまた、10月のセールストップ10のうち7つがクリプトパンクスとボアード・エイプ・ヨット・クラブのものであり、NFT市場ではユガラボの支配が続いていることも強調している。
このうち、CryptoPunk#924は10月27日に475イーサもの高額で売却された。記事執筆時点では731,435ドルの評価額であり、最も価値が高い。
一方で、イーサリアムのNFT取引量は2四半期連続で減少を続けており、前月比で21%減の3億2400万ドルだった。これはDappRadarが記録している2021年6月以降で最も低い取引量だ。
明るいニュースとしては、ポリゴンのNFT取引量が前月比で770%と急上昇している。DappRaderによるとその主な原動力はRedditのNFTコレクションの成功だ。
7月のローンチ以来、290万個以上のRedditアバターが作成され、280万個以上のウォレットに収まっている。Duneの分析データによると、10月のコレクションの販売量は1010万ドルに達しているとのことだ。
Metaが11月2日に近日公開予定のNFTツールにおいて初期パートナーにポリゴンを採用すると発表しており、レイヤー2のソリューションは来月以降も取引量が増加しそうだ。