仮想通貨ライトコイン(LTC)の創設者、チャーリー・リー氏は、28日、ライトコインの代替可能性(Fungibility)向上に専念するつもりだとツイートで述べた。
ツイート内でリー氏は「代替可能性は、法定通貨にあってビットコインやライトコインに欠けている唯一の特性だ」と述べ、「次の戦場で代替性と匿名性を獲得する」と付け加えた。
要するにリー氏がツイートで言わんとしていることは、同氏がライトコインへの「匿名性取引」実装に専念したいということだ。同氏は次のように述べている。
「私は今、コンフィデンシャル・トランザクションを追加することによってライトコインの代替可能性を高めることに集中している」
同じスレッド内の別ツイートに答える形で、リー氏はライトコインにコンフィデンシャル・トランザクションをソフトフォークで追加する可能性があると説明していた。ソフトフォークは、仮想通貨のソースコードに加えられる部分的変更であり、ハードフォークのようなブロックチェーンの分岐は起きない。
また、リー氏は同スレッド内でコンフィデンシャル・トランザクションを「19年中に」実装予定だと述べていた。
代替可能性(Fungibility)は通貨の特性の1つであり、ある資産単位が常に、同種類・同単位の資産と全く等しい価値であることを意味する。 ビットコイン(BTC)の代替可能性については、かねてより疑問が生じていた。あるビットコインが違法行為で使用されたことにより「汚れた」結果、その汚れたビットコインの価値が下がる可能性がある。
モネロやZキャッシュ、ダッシュを始めとするいわゆる「匿名仮想通貨」は、ビットコインやその他のアルトコインが抱える問題として知られる不十分な匿名性・代替性の改善を目的として開発された。
ライトコインとは仮想通貨の一種であり、ビットコインの次に古い仮想通貨として、2011年に元Googleエンジニアのチャーリー・リー氏によって開発された。特徴的なのは、ビットコインを改良した様々な機能である。取引スピードがビットコインの4倍に設計されており(BTCが10分に対し、LTCは2.5分)、発行上限枚数も4倍の8100万枚(ビットコイン2100万枚)である。ビットコインと異なる暗号化技術を用い、家庭でもマイニングを実行可能にし、ビットコインよりも通貨としての実用性が高いといえる。SegWit(セグウィット)を最初に実装した仮想通貨として有名。
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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