12月3日に開催されたオンラインカンファレンス「エンタープライズにおけるイーサリアム」で、コンセンシス(ConsenSys)創業者でイーサリアム共同創設者の1人であるジョセフ・ルービン氏は、イーサリアム2.0が「それほど遠くない未来」に展開することになるだろうと語った。

「エコシステムを知っている人々は、フェーズ0の立ち上げで非常に複雑な作業が行われたため、物事が展開するスピードについて非常に楽観的だ」と、ルービン氏は語った。

イーサリアム2.0の展開は「フェーズ」ごとに行われると考えられていたが、ルービン氏は「並行して進行」していることを強調した。つまり、プロトコルのアップグレードは、多くの人が予想するよりもはるかに速く行われる可能性があるということだ。

「シャードの形で膨大な量のデータが利用可能になる可能性が高く、重要な機能の多くがイーサリアム1からイーサリアム2に移行し、イーサリアム2がイーサリアム1を吸収するのはそれほど遠くない未来だ」

ルービン氏は、ETH2.0 の次のフェースが今後9~12ヶ月の間にオンラインになると予想している。同氏は、データ可用性の量が今後増加することで、レイヤー2ネットワークが「提供できる1秒あたりのトランザクション数のスループットが大幅に増やす」ことができると主張した。

ルービン氏はまあ、コンセンシスが最近、香港金融管理局やタイ銀行、オーストラリア準備銀行など、様々な中央銀行と協力して、CBDCおよび決済プロジェクトに取り組んでいると語った。

「重要なユースケースの1つはクロスボーダー決済だ。なぜなら対応する銀行ネットワークとそのインフラ全体が本当に高価で遅いためだ」と、ルービン氏は述べた。

「リテール(小口)決済は非常にエキサイティングだ。コンセンシスは、イーサリアムベースのネットワークで1秒あたり約2万件のトランザクションを処理できるアーキテクチャを構築した」とも述べている。

「私たちはそれをいくつかの主要な決済プロバイダーで利用できるようにするために話し合っている」と、ルービン氏は付け加えた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン