元ゴールドマンサックスで現在は機関投資家やヘッジファンド向けにニュースレターを執筆するラオル・パル氏は、先月29日にポッドキャストで、ビットコインはミレニアル世代(1980~2000年初頭生まれ)に与えられたチャンスだという見解を示した。
パル氏は、2008年の金融危機を事前に予測していたことでも知られている。
同氏は現在の資産を見渡し、「株価は史上最高値水準、債券の利回りはなし、不動産もほぼ史上最高値」とほぼ全ての資産でリターンが見込めないと指摘。10年、20年後を見据えてミレニアル世代は何を買えばいいのか?と問題提起し、次のように続けた。
「仮想通貨やビットコインが選択肢になるだろう。なぜなら、他の資産は仮想通貨のようなリスク/報酬のプロフィールがない。間違える可能性もあるが、将来かなりのペイオフを受け取れる可能性がある。(中略)これはミレニアル世代に与えられたチャンスだ。まだ人々は気づいていないが、おそらく好機だと思う」
パル氏は、ニューヨークの高い不動産価格を例に挙げ、そもそもニューヨーク市に住んで働きながら貯金をすることはミレニアルにとっては不可能だと指摘。そんなミレニアルの閉塞感を打ち破るのが、デジタルや仮想通貨が形作る全く新しい世界だと予想した。