イーサリアムベースのノン・ファンジブル・トークン(NFT)を利用したゲーム「クリプトキティーズ」を手掛けるダッパーラボは、米プロバスケットNBAとコラボしたゲームのベータ版をリリースした。

このゲームは「NBA TopShot」は、ダッパーラボのFlowブロックチェーン上に構築されている。

コインテレグラフは、ゲームのプレビューを体験プレイした。プレイヤーはNBAの歴史的な瞬間をトークン化したものを所有し、交換し、そしてプレイすることができる。

ベータ版がリリース

ダッパーラボのマーケティング部門の責任者であるケイティ・テッドマン氏は、「このプロダクトは、ユーザーに所有権を与えることを意図している」と、コインテレグラフに語った。

テッドマン氏は、TopShotをファンが独自に「売ったり買ったりできるピースを所有」できるようにし、ファンに「興味深い新しい方法で経済に参加する」ことを可能にしたと、説明している。

このゲームはプレイヤーとの緻密な協議のもとで開発され、そのフィードバックはTopShot開発のゲームエクスペリエンス改善に使われた。

NBAの決定的瞬間をトークン化

TopShotのトークンは「動画と写真のユニット、およびNBAの公式データプロバイダーであるスポーツレーダーからのデータ」で構成される。各NFTはNBAの歴史における決定的瞬間を表している。

トークンは3次元のマルチメディアキューブとして表示され、プレイヤーがNFTをクリックすることで、ビデオを見たり、数字を調べたりといったことができる。

プラットフォーム上でのトークンのスクリーンショット

ユーザーは独自のトークンを設計し、プレイだー同士が協力してNFTを通じてファンダムを表現することもできる。

ダッパーラボは、NFTの希少性に応じて、様々な価格で様々なランダムに生成されたパックを提供する。プレイヤーはパックでどのような決定的瞬間を購入するかはわからないが、受け取るNFTのタイプはわかる。

トークンを購入する方法は、ダッパーラボから直接「パック」を購入することだが、セカンダリーマーケットを使って、特定の「決定的瞬間」を見つけて購入することもできる。

購入はクレジットカードを介して法定通貨か、もしくはビットコイン(BTC)やイーサ(ETH)といった仮想通貨(暗号資産)を使うかだ。大量の購入を行うユーザーは、本人確認(KYC)のプロセスが必要になる場合もある。

テッドマン氏によれば、今年後半にはモバイル版のリリースも検討しているという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン