米国の大手仮想通貨取引所コインベースの2021年第1四半期の売上高は、前期(2020年第4Q)の3倍以上になった。

米証券取引委員会(SEC)に提出された文書によると、コインベースの売上高は18億ドルだった。

対照的に2020年第4四半期の売上高は5億8500万ドル、前年同期(2020年第1Q)の売上高は1億9100万ドルだった。

コインベースの売上高の94%は、仮想通貨の取引手数料によるものだった。

純利益は7億7146万ドルだった。これは前四半期の4倍以上であり、前年同期比で24倍となった。

コインベースの取引高は前四半期と比較して3倍となり、コインベースのアクティブユーザーは280万人から610万人に増加した。

同社は将来の業績に関する詳細な予測は控えたが、次のように述べている。

「投資家にとって、私たちのビジネスは本質的に予測不可能であることを覚えておくことが重要である」

ただ、コインベースは2021年全体で月間ユーザーが550万人から900万人になると予測している。

コインベースはまた、人気あるミームコインであるドージコインを今後8週間以内に上場させるほか、新しい通貨を上場させるスピードを加速させる計画であることを明らかにした。5月13日にCNBCに出演したコインベースのアレシア・ハ―スCFOは、次のように述べている

「私たちはスローだ。さらにアセットを追加させる必要がある。アセットを追加させるスピードを加速させるため、大規模な投資を行っている」

ハ―ス氏はまた、ユーザーに提供する金融サービスの種類を拡大させる意向も示した。「私たちはクリプト経済の主要な金融口座になり、あらゆる種類の取引をユーザーに提供させたいと考えている」と語った。

「クレジットカード、ローン、預金口座」など、ほとんどの人が「典型的な法定通貨システムでお馴染みの」サービスに加え、ハ―ス氏はステーキングなどの仮想通貨によって可能となる独自サービスを強調し、次のように語った。

「仮想通貨は、現在では想像もできない新しい取引を可能にすると思う」