米最大の仮想通貨(暗号資産)取引所のコインベース株が、未公開株取引で1株あたり最大375ドルで取引された。評価額は1000億ドル近くに上り、ナスダック上場前に大きく期待が高まっていることが分かった。
ブルームバーグの報道によると、コインベース株は1株あたり350〜375ドルで取引され、上場前の評価額は900億ドル〜1000億ドルとなった。
2018年にコインベースが行なったシリーズEの資金調達ラウンドでは、80億ドルと評価されていた。その後1月の非公開株式プラットフォームでは1株200ドルまで上昇し、500億ドルとされていたが、ここからさらに期待が高まっているようだ。
非公開株の価格は、ナスダック上場の基準価格の一部として利用される。コインベースは2020年半ばに上場予定であることが報道されていたが、計画から遅れており、2020年12月に米証券取引委員会(SEC)に登録申請した。
2012年に設立されたコインベースは、仮想通貨取引所の中でも最も長い歴史を持つ取引所の一つだ。世界中の中央集権型取引所の中でも取引量が2番目に多く、全仮想通貨時価総額の11%に相当する仮想通貨を保有している。
ブルームバーグは匿名筋から情報を入手しており、未公開株式取引では売買に制約があるほか、規模も小さいことから企業価値を100%示すものではないとしている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン