米投資会社ブラックロックが申請したビットコイン現物上場投資信託(ETF)が、 証券取引の決済機関である米証券保管振替機関(DTCC)に掲載された。米証券取引委員会(SEC)による承認の可能性が高まっている。
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は23日、ツイッターで「DTCC上場は、仮想通貨ETFを市場に投入するプロセスの一部だ」と述べた。iSharesビットコイン現物ETFは、ナスダック証券取引所に上場する可能性があり、ティッカーシンボルはIBTCとなる。ナスダック証券取引所は6月、このETFの上場と売買を申請した。
バルチュナス氏は「これはDTCCに上場した初の現物ETFであり、他ではまだ上場していない」と述べた。「ブラックロックが、通常は発売直前に行われるようなロジスティクス(シーディング、ティッカー、DTCC)を主導していることは注目に値する。これはSECからの承認が確実または差し迫っているとの合図を彼らが受け取ったとみなさないわけにはいかないだろう」
The iShares Bitcoin Trust has been listed on the DTCC (Depository Trust & Clearing Corporation, which clears NASDAQ trades). And the ticker will be $IBTC. Again all part of the process of bringing ETF to market.. h/t @martypartymusic pic.twitter.com/8PQP3h2yW0
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) October 23, 2023
バルチュナス氏は、ブラックロックがSECからETFの上場許可をすでに受けたか、または「そうであると仮定してすべてを準備している」と推測した。ブラックロックの申請に基づくと、SECは2024年1月10日までに、ETFの承認または却下の最終決定を下す必要がある。
ブラックロックの申請が承認されれば、ARKインべスト、フィデリティ、ヴァルキリーなど、SECが現在審査中の複数の仮想通貨現物ETFの申請が認可される可能性もある。SECはこれまで、米取引所に上場するビットコインやイーサリアム(ETH)の現物ETFの申請を承認していないが、2021年10月にビットコイン先物に連動する投資商品の取引を開始している。