ビットコイン(BTC)は金曜日のウォール街取引開始前後に7万ドルを下回った。弱い米雇用統計が発表されたものの、リスク資産の上昇にはつながらなかった。
弱まる労働市場もBTCは反応薄
トレーディングビューのデータによると、BTC価格は日中で3%下落し、ビットスタンプで6万8176ドルまで下落した。

米国の非農業部門雇用者数は市場予想を大きく下回り、労働市場が想定以上に弱まっていることを示した。
米労働統計局(BLS)のデータによると、2月は9万2000人の雇用減となった。市場では5万8000人増が予想されていた。また失業率も4.4%へ上昇した。
この結果は、強い雇用結果となった1月の統計とは対照的となった。
トレーディング分析メディアのコベイシレターは「2020年のパンデミック以降、月次で雇用が減少したのは今回が2回目となる」とXで指摘した。「米国の労働市場は明らかに弱まりつつある」と述べた。

労働市場の弱さは通常、利下げの可能性が高まることを意味するため、仮想通貨やリスク資産にとって追い風となる傾向がある。
しかしCMEのFedWatchツールの最新データによると、3月18日の次回会合で米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを行う可能性は低いと見られている。また市場は2026年の利下げ回数も1回程度と予想している。
こうした背景から、今回の雇用統計はリスク資産の押し上げにはつながらなかった。仮想通貨市場も米株とともに下落した。
執筆時点でS&P500指数は1.5%下落、ナスダック総合指数は1.3%下落している。
一方で上昇したのは金のみで、金は1オンス5155ドルへ1.5%上昇した

BTC、月間高値から再びレンジ内へ
ビットコイントレーダーの間では、BTC/USDが狭いレンジからのブレイクアウトを確定できないことへの不満も広がっている。
オンチェーン分析プラットフォーム、クリプトクオントの寄稿者J. A. マールトゥン氏は「レンジ上限を超えるたびに売りが出ている」とコメントした。
同氏は過去数カ月で3回のブレイクアウト失敗を指摘し、それぞれが一時的な上抜けの後に下落へ転じたと説明した。
「最新の逸脱は約7万1000ドル付近で起きた。過去と同じ展開なら、この水準は後から入るロング勢の罠になる可能性がある」と警告した。

価格は再び重要な長期テクニカル水準と接触している。特に200週間指数平滑移動平均線(EMA)や2021年の旧過去最高値付近だ。
トレーディング分析会社マテリアル・インディケーターズの共同創業者キース・アラン氏も「BTCは再びレンジを往復しているようだ」とコメントした。
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