分散型金融(DeFi)の貸付プロトコルである「イールドプロトコル」は、ビジネス需要の不足と世界的な規制圧力を理由として、今年末に閉鎖すると発表した

イールドプロトコルは、2023年12月29日に満期を迎える2023年12月シリーズの終了後には存在しなくなる予定だ。イールドプロトコルは縮小作業を発表し、2024年3月の固定レートシリーズの開始のキャンセルを確認した。「DeFiとDeFiの固定レート市場の未来は明るいと思うが、現在イールドプロトコルに対する固定レート借入の持続可能な需要がないため、この決定が必要だと感じた」としている。

また米国、欧州、英国の厳しい仮想通貨規制も、イールドプロトコルが閉鎖を決定する一因となったという。

公式ツイートによれば、最終的に、「すべての借入と貸出は12月31日に終了する」としている。これは、既存のシリーズが満期を迎える2日後のことだ。

2023年は、ロックされた総価値(TVL)が2900万ドルにのぼった貸付プラットフォーム「ガイストファイナンス」や、ディスコードの仮想通貨取引ボット「ノーントレーディング」(TVLは約1650万ドル)など、数多くのプロトコルの閉鎖が発生した。これらのケースでは、閉鎖の主な理由は外部からの攻撃によるものだった。ガイストファイナンスは、マルチチェーンでのハッキング事件に伴い損失が発生したことで閉鎖された。ノーントレーディングは、大量の資金と運営に不可欠なチームメンバーを失ったため閉鎖することになった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン