トロンネットワーク上の匿名トレーダーが、最初の1000ドル(約14万5000円)の投資を75万ドル(約1億895万円)以上に増やした。トレード対象は新しいトロンベースのミームコイン「ソンウーコン(SUNWUKONG)」だ。

ブロックチェーンデータプラットフォームのアーカムインテリジェンスによれば、このトレーダーが997ドルで4380万SUNWUKONGトークンを購入した。

SUNWUKONGの価値は、トロン創設者のジャスティン・サン氏がXのプロフィール写真を中国の西遊記をベースにした新作ゲーム『黒神話:悟空』のキャラクター「孫悟空」に変更したことを受けて急騰した。

このゲームは8月20日にリリースされ、24時間以内にゲームプラットフォームのSteamで220万人以上の同時接続ユーザーを記録し、同プラットフォームの歴史上最も人気のあるシングルプレイヤーゲームの1つとしての地位を確立した。

DexScreenerのデータによれば、トークンの価値は約3000ドルから1700万ドルに急騰し、12時間も経たずに56万6500%以上の上昇を記録した。

この間、トレーダーのミームコイン保有価値は1000ドルから最大75万ドルに達した。

The value of SunWukong surged following Sun’s profile picture change. Source: DexScreener

しかし、ミームコインの価格は史上最高値から58%下落し、記事執筆時点での時価総額は740万ドルとなっている。ただし、これはすべてデータ上の含み益に過ぎない。

Tronscanのデータによると、トレーダーはSUNWUKONGトークンを1つも売却していない。これにより、記事執筆時点での保有価値は約32万9,000ドルとなっている。

The trader hasn’t sold any of their SunWukong holdings. Source: TronScan

このトレードは、トロンベースのミームコインデプロイヤー「SunPump」の急成長の中で行われた。サンポンプはサン氏の名前を冠したプロトコルであり、8月10日のローンチから12日間で収益100万ドルを突破した。サンポンプは人気のソラナベースのミームコインデプロイヤー「pump.fun」を模倣したものだ。本家のpump.funは今年1月のローンチ以来、9500万ドルの収益を上げている

ミームコイントレードの台頭は支持者からは称賛されているが、一方で「搾取的」と批判され、仮想通貨の本来の原則を破壊していると主張する声もある

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。