オンラインバンキングのスイスクオートは31日、今年前半の利益が44%増加したと発表した。スイスクオートは、去年の中頃に「初めて」ビットコイン(BTC)の取引を開始した欧州のオンラインバンクとされていて、今回の結果も「仮想通貨ブーム」のおかげと分析している。

 スイスクオートの今年半期の決算によると、利益がアナリストの予想を上回る2610万ドルと前年同期比で44%の増加となった。また、口座開設件数と取引量も急増していて、商業セクターに登録されている口座の数は今年の前半、1万6278件も増加。一口座あたりの平均的な取引数は、11.8回と去年の1回を大幅に上回った。

 スイスクオートは、1月にも予想を上回る決算を発表。当時もビットコイン取引に対する「多くの興味」をひきつけた結果、急成長したと分析していた。今年中旬の時点で、顧客の資産は258億1000万ドルと20%増加したという。去年の中頃にビットコイン取引を始めて以降、去年12月には他の主要仮想通貨の取引を開始。今年3月にはETP(上場投資商品)も導入していた。