仮想通貨EOSが最新版「EOSIO 2.0」発表、最大16倍高速化や生体認証可能なW3C規格に対応

仮想通貨イオス(EOS)の開発企業ブロックワン(Block.one)が10月8日、EOSIOブロックチェーンの最新版(EOSIO 2.0)のリリースを発表した。EOSIO 2.0では、ブロックチェーンアプリの動作基盤EOS VMがEOSIO 1.0と比較し最大16倍高速化、標準化団体W3Cが定めたWebAuthn(ウェブ・オーセンティケーション)認証標準対応、ウェブベースの開発ツール「EOSIO クイックスタート Web IDE」(アルファ版)が目玉となっている。

EOS VMが最大16倍高速化

EOS VMは、EOSIO専用ブロックチェーンアプリの動作基盤。モジラ、グーグル、マイクロソフトなどが手がける、ウェブブラウザー向けスクリプトを高速動作させる機構WebAssembly(wasm。ウェブアッセンブリー)を採用しており、EOSIO 2.0ではさらにスマートコントラクトの実行速度が向上。独自ベンチマークソフトによる計測では、EOSIO 1.0よりも最大16倍高速になったという

また、開発者向けの機能詳細はGitHubに公開したソースコードで確認できるようにした。

生体認証可能なW3CのWebAuthn認証に対応

またリリースによると、EOSIO 2.0のアプリケーション開発者は、トランザクション(取引)署名においてW3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)のWebAuthn認証を利用できるという。秘密鍵をはじめ、様々なアカウント情報を追跡する必要なく、安全でシームレスな署名に向けた第1歩とうたっている。

W3Cは、ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)を考案したティム・バーナーズ・リー氏が率いる、ウェブ関連の標準化規格策定団体。

WebAuthnは、公開鍵認証方式を応用しオンライン経由でハードウェア認証(U2F)・生体認証(UAF)を行えるFIDO 2(ファイド 2)を利用するための認証機構(JavaScriptで利用)。WebAuthnおよびFIDO 2は、ウェブサイトやウェブブラウザー、ユビキー(YubiKey)などのハードウェア認証機器、スマートフォンの生体認証機能を利用できるよう設計されている。

また、公開鍵暗号を使った所有物認証(User Presence。ハードウェア認証)と、生体認証(User Verification)を組み合わせることで多要素認証を行えるため、一切パスワードなしで認証可能な環境を構築できるものと注目されている

ウェブベースの開発ツール「EOSIOクイックスタートWeb IDE」

EOSIO クイックスタート Web IDEは、開発者の参入障壁を取り除く意図で作成されたツール。開発向けにパーソナルなテストネットが統合されており、新規開発者はスマートコントラストおよびウェブアプリ・サービスの開発環境を数分で構築できるそうだ。また、EOSIO開発に関する学習をはじめ、開発プロジェクトの開始、Githubなどを利用したソースコード共有、共同作業の簡素化を図ったという。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版