イーロン・マスク氏の発言でビットコインが暴落する一方、アルトコインのドミナンス(仮想通貨市場全体の時価総額シェア)が3年ぶりの高水準に急上昇している。
記事執筆時点で、ビットコインのドミナンスは40.3%で、2018年6月以来の低水準にまで落ち込んだ。
ビットコインのドミナンスが最も低かったのは、2018年1月の33%。その次は2018年5月の36%だ。

アルトコイン全体の時価総額は先週に1.5兆ドルの過去最高値を記録した。現在は1.25兆ドル付近を推移している。
アルトコインの中でも勢いがあるのがイーサリアムだ。イーサリアムの時価総額はビットコインの半分ほどまで上昇しており、仮想通貨市場全体でのドミナンスは19%。一方でアルトコインでのイーサのドミナンスは32%だ。
イーサに次ぐのはバイナンスコインで、仮想通貨市場全体のドミナンスでは4%を占める。次いでカルダノが3.3%、ドージコインが3%となっている。
イーロン・マスク氏は、5月17日のツイートでテスラが保有するビットコインを売却する可能性を示唆し、18時間で15%の暴落を引き起こした。これが、ビットコインのドミナンス低下につながった。
ビットコインが4月14日の史上最高値から35%下落している一方で、いくつかのアルトコインもやや下落している。イーサリアムは現在、5月12日の最高値である4350ドルから24%下落した。
弱気トレンドにもかかわらず上昇している市場もあり、カルダノは5月16日に史上最高値である2.45ドルまで上昇した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン