仮想通貨(暗号資産)カストディアンのアンカレッジ(Anchorage)は、分散型金融(DeFi)のサポートを拡大する。新たにキープネットワーク(Keep Network)のトークンの保管をサポートすると発表した。
KEEPトークンは、「tBTC」とオープンソースプロジェクトのためのトークンだ。これはイーサリアムのDeFiでビットコイン(BTC)を安全に使用できるようにする。
またKEEPは、パブリックチェーンと連携するときにユーザーのプライベートデータをコンテナ化し、DeFiユーザーのプライバシーを強化するという。
DeFi資産のサポートを拡大
アンカレッジの共同創設者兼社長のディオゴ・モニカ氏は、カストディアンが仮想通貨スペースでの新たなトレンドに適応する必要性を強調し、「DeFiの複雑性が増す中で、コールドストレージのカストディと人の手によるオペレーションの不備が露呈し始めている」と、コインテレグラフに語った。
「アンカレッジのプラットフォームは、クライアントの資産をこのような追加のリスクに晒すことなく、あらゆるブロックチェーンのユースケースに適用するように作成された」と、モニカ氏は付け加えている。
今年4月、アンカレッジはコンパウンド(Compound)のCOMPトークンをサポートすることを表明している。
Keepの最高経営責任者(CEO)を務めるマット・ルオンゴ氏は、アンカレッジと提携したことは同社にとって誇りだと述べ、「アンカレッジのような一流のパートナーにより、ビットコインが持つ富をDeFiのエコシステムにもたらす架け橋にすることができる」と話した。
Keepは4月にtBTCプロトコルを立ち上げるため、トークンセールで770万ドルのシード調達を行っている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン