テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、ビットコインの急激な調整と、テスラの株価下落により、世界で最も裕福な人間としての地位を失った。一部のアナリストは、テスラ株下落はBTC下落によるものだと指摘する声も出ている。

テスラ株は、1月26日に記録した最高値890ドルから21%下落して698ドルを付けた。

Fox Businessは、Wedbushのアナリストであるダン・アイブス氏の発言を引用し、今週のビットコインとテスラ株下落の関係を指摘している。アイブス氏は一方で、テスラのビットコイン購入は長期的で戦略的なものであるとも考えている

「投資家はビットコインとテスラを一心同体であると結び付け始めている。テスラは、2020年からのすべてのEV利益を超え、1ヶ月でビットコインで約10億ドルを稼いだが、最近のビットコインの急落とボラティリティ増加により、一部の投資家は短期的に出口に追いやられた」

テスラ株は、ビットコインを15億ドル分購入すると発表した時に約865ドルで取引されていた。2月23日には681ドルで底を打ったようだが、中国での品質管理問題の報道も株価に影響を与えている可能性がある。

テスラは推定で4万8000BTCを保有している。これは、ビットコインが2月21日に過去最高値である5万8000ドルを記録したことで、最大10億ドルの利益を上げていると指摘されている

今週のBTC価格急落にもかかわらず、購入の発表が行われたとき(そして購入はその前に行われたはずだ)、BTC価格は3万9000ドルをわずかに超えていたため、テスラはいまだビットコイン購入から利益を上げているだろう。

テスラの株価急落により、マスク氏はブルームバーグの億万長者指数のトップから外れた。ブルームバーグによると、ジェフ・ベゾス氏は推定総資産が1870億ドル、マスク氏は1800億ドルとなっている。