仮想通貨資産運用のコインシェアーズは先週、機関投資家の仮想通貨ファンドへの流入が急増し、そのほとんどがイーサリアムであったと報告している。

コインシェアーズのレポートによると、先週の仮想通貨ファンドへの流入は2億4500万ドルであり、その80%の1億9500万ドルがイーサリアム関連の商品に投資された。シカゴマーカンタイル取引所(CME)によるイーサリアム先物立ち上げは8日だったが、それに先立ちイーサリアムへの流入があったようだ。

ビットコインへの流入額は4190万ドルで、年初来から合計は20億2000万ドルだった。レポートでは投資家の分散が起こり始めていることを示していると指摘している。

「投資家は多様化を目指しており、イーサリアムのファンダメンタルズにますます満足していると思われる。2021年1月8日に終了した週で史上最高値を達成して以来、ビットコインへの流入は最低となった」

2021年にデジタル資産投資商品へのこれまでの総流入額は計26億ドルだ。わずか6週間で、2020年の仮想通貨ファンドに投資された67億ドルの39%に相当する。

レポートによると、仮想通貨投資商品の取引高は依然として高く、先週は1日あたり平均6億7000万ドルであり、ビットコインの総取引高の5.4%に相当する。

グレイスケールは、2月8日時点で運用資産が334億ドルを誇る過去最高の機関投資家向け仮想通貨ファンドだ。

グレイスケールのイーサリアムトラストは、運用資産の合計シェアの点でも成長しており、現在15%以上に相当して、50億ドルを超えている。ビットコイントラストも依然として大部分を占めており、全体の82%となっている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン