メッセージアプリ「カカオトーク」を運営する韓国カカオ傘下のブロックチェーン開発企業「グラウンドX」が、独自ブロックチェーン「クレイトン(Klaytn)」のメインネットについて、商用利用に向けた運用を正式に開始。また日本のモバイルゲーム企業gumiも参画する「クレイトン・ガバナンス協議会」を結成した。コリア・ヘラルドが6月27日に報じた

クレイトンは、分散型アプリ(Dapps)にフォーカスしたプラットフォームで、韓国国内におけるブロックチェーン技術の採用を促進することが期待されている。 またクレイトン公式ブログによると、プラットフォームガバナンス、コンセンサスノードの運用、エコシステム成長を推進する「クレイトン・ガバナンス協議会(Klaytn Governance Council)」を計23社で結成。韓国の電子機器・情報通信大手LGエレクトロニクス、バイオテクノロジー大手セルトリオン、バトルロイヤルゲーム「プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ」開発元のPUBG、日本のモバイルゲーム企業gumiといった著名企業ほか、フィリピンのユニオン銀行も参加しているという。

(クレイトン・ガバナンス協議会(Klaytn Governance Council)構成企業 出典: クレイトン公式ブログ

コリア・ヘラルドによると、グラウンドXのハン・ジェソン(Han Jae-sun)CEOは、協議会参加企業の時価総額合計は648億ドル(約7兆円)と述べたそうだ。

現在クレイトン上では、飲食店のレビューを投稿することで報酬を得られるアプリや、動画投稿アプリなど、9つの分散型アプリ(dApps)を利用可能という。カカオによると、10月までに34のdAppsが利用できるようになるそうだ。なおグラウンドXは、dAppsのことを「BApps(Blockchain Applications)」と呼んでいる。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版