「ビットコイン大富豪」として知られるブロック・ピアース氏が21日、CNBCの仮想通貨番組「クリプトレーダー」のインタビューに答え、イーサリアムは今年中にスケーリング(規模の拡大)の問題を解決しなければならないと発言した。

元俳優で、仮想通貨のVCであるブロックチェーン・キャピタル(BCC)の創業者であるピアース氏は、「良い意図を持っている限り全てのチェーンの成功を願っている」としつつも、「イーサリアムがスケーリング問題を今年中に解決しなければ、長期的に大きな問題になる」と主張。次のように続けた。

マーケットは待ってくれないだろう特に第3世代ブロックチェーンがマーケットに入ってきている。確かにイーサリアムは現在、プラットフォームとしてリードしていて、スマートコントラクトの開発や開発者の多さではピカイチだ。(中略)EOSは、第3世代のブロックチェーン。たった6ヶ月しか存在していないが、開発者の数でみればナンバー2のチェーンで急速に成長しており、資金力も一番豊富だ。(中略)スケーラビリティの点では、最も進んだチェーンだ」

 

 

イーサリアムは、取引スピードがより速くて効率の良いアルゴリズム、PoS(プルーフオブステーク)への以降の一環として、ハードフォーク「コンスタンチノープル」を計画。しかし、スマートコントラクト上の脆弱性が発見されたことから、直前になってコンスタンチノープルを延期。推定で2月27日まで延期が続くと発表した

「ビットコイン大富豪」と言われるピアース氏。現在、ブロックチェーンキャピタルを去っているが、フォーチュンによると、仮想通貨への投資から7億ドル~10億ドルの資産を持っているとされる。また同氏は、EOSアライアンスの共同創業者としても知られる。

イーサリアムとは、仮想通貨の一種。ブロックチェーン技術を仮想通貨の発行・管理だけでなく、仲介者なしにプログラムを構築する機能を備えたプラットフォームとして様々なサービス生み出したり、連携させることができる次世代の仮想通貨として注目される。主な特徴として「スマートコントラクト」があげられる。お金の流れだけでなく、より迅速、安価で、透明性のある契約の流れを管理できる。またイーサリアムを用いて発行されるERC20トークンは、ICOで人気が高い。

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