取引所トークンが300%を超える成長を遂げる理由 ~ IEOがもたらす投資機会

本題に入る前に、「取引所トークン」について確認しておこう。取引所トークンとは、仮想通貨取引所によって発行され、取引所のユーザーが取引所内で行うすべてのアクティビティに際して使用可能なユーティリティ・トークンのことである。取引手数料を割引価格になったり、仮想通貨関連イベントのチケットを購入したり、提携店でギフトを購入したり、様々な用途がある。取引所トークンが人気を集め、需要を増大させた最も興味深い用途は、「イニシャル・エクスチェンジ・オファリング」(IEO)の参加権である。IEOは、仮想通貨業界における、クラウドファンディングの在り方を一変させた。

IEOブームの到来

今なぜIEOなのか? この問いに答えるには、『イニシャル・エクスチェンジ・オファリング』(IEO)の特徴と、かつて投資家たちを魅惑した『イニシャル・コイン・オファリング』(ICO)について考察する必要がある。2017年の仮想通貨市場には、新しいトークンに投資することで、短期間で多大な利益を得られるチャンスがあった。同年、仮想通貨の時価総額は、170億ドルから6,150億ドルに、実に3,517%増加した。しかしここで述べているのは、さらに収益性の高いICOについてだ。たとえば、IOTAは何千パーセントもの収益を上げ、2018-2019年の市況下落の後でさえ、当初のICO価格と比べれば27,000%ものROIを示している。

しかし、その奇跡の収益性も長くは続かなかった。短期間に容易に集金できるシステムが、多くの詐欺師たちを惹きつけてしまったのだ。たちまちICO市場全体に「詐欺」のレッテルを貼られた。ICOは、2017年には56億ドル、2018年には78億ドルもの資金を集めたが、ICOの全プロジェクトの80%近くが詐欺であった。ICOの出資モデルは、急速に衰退した。投資家たちは、自分たちが出資した資金が他のプロジェクトに流用されない保証のない、いかがわしいプロジェクトへの信頼を失ったのである。個々のICOプロジェクトの主催者が評判を落しただけではなかった。それがICOモデルが死に絶えた理由だ。

IEOは、ブロックチェーンのクラウドファンディングにとって、新たな進化の幕開けとなった。IEOのコンセプトは、ICOモデルとほとんど同じである。しかし、IEOには、ICOに欠けていた重要な要素がある。IEOにおいては、トークンを販売するすべてのプロジェクトについて、信頼のおける監督者、つまり、仮想通貨取引所という幹事が存在する。もしプロジェクトが投資家の資金とともに立ち消えになってしまうと、それは取引所にとってマイナスとなる。幹事となる仮想通貨取引所には、クラウドファンディングの主催者として、上場させるIEOの信頼性をチェックする責任がある。

この新しい出資モデルは、衰退傾向にあったICOを上回る成功を収め、今年すでに16億ドルの資金を調達している。これに対し、1月以降のICOによる調達額はわずか10億ドルである。たとえば、2019年に仮想通貨取引所バイナンスのIEOプラットフォーム「ローンチパッド」に上場されたMATICトークンは、当初の価格の300%で取引されており、BTCNEXT取引所で最初にローンチされたQ DAOトークンの価格は、数ヶ月で228%も上昇している。

Win-Winの関係の樹立へ

当初、IEOトークンは、BTCとETHを対価として販売されていた。しかし最終的には、IEOトークンを購入するための唯一の手段として、取引所トークンが用いられ、その需要を増やすこととなった。取引所にとっては、独自の取引所トークンの流動性が高まるので、有益である。また、取引所トークンの需要が増えれば、その価格も上昇するので、取引所トークンを購入することは投資家たちにとっても非常に有益な投資機会となった。同様の理由で、イーサリアムは2017年に脚光を浴びたが、現在では、取引所トークンがその役割を担っている。

取引所がIEOの幹事を務めるには、専用のフレームワーク、すなわちIEOを運営するためのプラットフォームが必要となる。現在、独自の取引所トークンとIEOプラットフォームの両方を持つ仮想通貨取引所は、下記の通り。

  • バイナンス - 独自の取引所トークン(BNB)を発行した最初の取引所であり、取引所トークンでIEOトークンを販売した最初の取引所でもある。現在、多くのプロジェクトを独自のIEOプラットフォーム「ローンチパッド」でホストし、新しいIEOプロジェクトを提供し続けている。BNBトークンは、バーンを実施するため、ローンチ以来価格は23,953%上昇した。バイナンスは四半期ごとに、利益の一部をつかって、流通するトークンの一部を永久に「焼却」し、供給量を減らして、最終的にはBNBを1億まで減らす予定だ。
  • Huobi(フォビ)は、独自の取引所トークンHuobi Token(HT)を発行し、取引所ユーザーに取引手数料の割引を行い、将来の上場コインに対する応募を可能にする。その価格は、発行以来228%増加している。バイナンスと同様、Huobiは定期的にHuobi Tokensをバーンしている。
  • BiBoxは最近、OrbitランチパッドとBIXトークンの発行で、他の取引所に肩を並べた。取引量の多さから、CMCのトップとなった。BIXトークンの所有者には、取引手数料の割引きと利益配当を行っている。ただし、残念なことに、現在はその価値の半分を失い、売り出し時の買い手には損失をもたらしている。価格は、本書執筆時点で0.56ドルから0.26ドルまで下がっている。
  • BTCNEXTは、Platinum Q DAO Engineeringによる人気取引所である。仮想通貨市場において、最大の上場ブローカーの1つとなっている。BNXトークンを発行しており、取引所での取引手数料を50%割引きしたり、宝くじイベントやトレードコンテストに参加権を付与したり、フリーエアドロップトークンを自動的に授与したり、BNXトークンは、さまざまな目的に使用されている。大量のBNXを保有しているトレーダーは、エンジェルトレーダーの地位を得、重要な特典と利益を得ることができる。0%の取引手数料、IEO割当ての優先権、毎週のBNXトークンの付与、そして特別な会員カードの発行、等である。BTCNEXTには、5億BNXから2億5000万BNXへと供給量を半減させることを目的としたバーン計画もあり、トークン価格は発売以来2,900%増加し、0.09ドルから2.82ドルまで上昇している。
  • KuCoinは、KuCoin(KCS)という、独自の取引所トークンを持つ。他の取引所トークンと同様、取引手数料や新規上場IEOの引受に際して割引が適用される。上場以来あまり成長していないが、それでも投資家に143%のリターンをもたらしている。

結論

以上から、取引所トークンは、ユーティリティ・トークンの優れた見本といえる。すでにあるビジネスからの実需があり、一定の価値を持ち、取引所におけるあらゆる目的のアクティビティに使用することができる。これらは利益配当とは見なされていないが、取引所の経営パフォーマンスに依存している。すでに成長期から安定期に向かっているものもあるが、BTCNEXTのトークンのように、いまだ大きな成長の伸びしろを秘めているものもある。

IEOサービスの需要は増加しており、BNXやHTなどの取引所トークンを保持することは、新規の実体のよく分からないプロジェクトのトークンを購入するのに比べ、リスクにさらされることなく、仮想通貨業界とIEOの上昇トレンドに乗る安全な方法である。取引所自体はなくなることはなく、新たなIEOトークンを売り出し続けるだろう。企業家精神が存在する限り、IEOによる上場を望む新規プロジェクトの数も減少しないはずだ。

BTCNEXTについて

BTCNEXTは、Q DAO Platinum Engineeringによって開設された日本・韓国ユーザーにも非常にフレンドリーな仮想通貨取引所である。ステーブルコインのUSDQとKRWQを安定して取引できる取引所を提供し、コラボレーションの世界における革新的なソリューションを実現することを企図している。BTCNEXTでは、ビットコイン以外の主要な仮想通貨、一番人気のERC20トークン、そして数多くのステーブルコインを含む、多種多様なトークンを上場し、、最も便利かつ効果的な取引体験を実現させている。BTCNEXTの詳細については、取引所の公式ウェブサイトTwitterTelegramFacebookMediumLinkedInでチェックしてほしい。