クドーベンチャーズは、クラウドコンピューティングとマネタイズ用ソフトウェアを提供する大手プロバイダだ。そのクドーベンチャーズが、本日、アウトライヤーベンチャーズから出資と助言を受けることを発表した。アウトライヤーベンチャーズは、成長投資を専門とするベンチャープラットフォームであり、クドーベンチャーズの長期的な成長戦略をサポートする。

クドーベンチャーズは、次世代型クラウドコンピューティング業界におけるリーディングカンパニーであり、現在も急速に成長中である。同社は、ビデオレンダリング、機械学習、地震画像処理などの作業を、余剰のマシンパワーを持つ企業からハードウェアを借りて実行するシステムを提供している。これは、クラウドコンピューティングのテクノロジーが実現したまったく新しい公平なプラットフォームだといえる。これにより、顧客は多大なメリットを享受し、大幅なコスト削減が可能となる。さらに、データセンター、ハイスペックマシンを所有するPCゲーマー、大容量の設備を持つサービスプロバイダなど、余剰なハードウェアを所有する者に、新たな収益スキームも提供する。

クドーベンチャーズは、2017年の設立以来、クドーコンピュート(Cudo Compute)、クドーゲーマー(Cudo Gamer)、クドードネート(Cudo Donate)などのブランドを率いて75,000以上ものハードウェアプロバイダを顧客としてきた。グローバル市場での足がかりはすでに万全といえる。同社は現在、アウトライヤーベンチャーズから投資を受け、クラウドコンピューティング市場に参入している。クドーコンピュートは、Uberと同じ「シェアエコノミー」モデルを基盤に、ブロックチェーン技術を活用することで、ハードウェアの所有者とクラウドコンピューティングサービスの利用者とを結びつけるサービスを提供する。

クドーベンチャーズのマット・ホーキンスCEOは、「私たちは、アウトライヤーベンチャーズとの協業により、彼らの持つコンバージェンススタックのエコシステムの統合を目指している。それにより、新世代のクラウドコンピューティングが実現される。非常に新しくエキサイティングなプロジェクトだ。現在は、機械学習やAI、IoT、医学研究の台頭により、新しいビジネスチャンスが生まれている。クドーコンピュートにとってのチャンスは、自社の大幅に強化されたマシンパワーをクライアントに提供するだけでなく、PCゲーマーやデータセンターなどのハードウェアの所有者に、リアルタイムな収益スキームを提供することにある。今後、クラウドコンピューティングの分野では、作業とストレージに関する組織的コストを削減するために、分散クラウドコンピューティングの採用が進むだろう。環境面でも、個人や企業がすでに所有している大量のマシンパワーを利用することで、新しいデータセンターを建設する必要がなくなる。既存のマシンパワーの80%はアイドル状態にあるからだ」と語った。

アウトライヤーベンチャーズのMD マット・ロー氏は「クドーベンチャーズとの提携は非常に喜ばしい。成長と開発を加速させていく。クドーベンチャーズは、革新的かつ他に類を見ない技術を保有し、ハードウェアの所有者とハードウェアを必要としている顧客の双方にサービスを提供している。チームメンバーも独創的で起業家精神にあふれている。今後、分散クラウドコンピューティングの有用性が理解されるようになれば、このビジネスはグローバルレベルで成長する可能性がある」とコメントした。

アウトライヤーベンチャーズは、主に、分散技術を使ってWeb 3.0を構築している企業に出資している大手投資プラットフォームだ。同社はコンバージェンス関連のスタートアップに投資や助言も行っている。コンバージェンスは、すでにスマートコントラクト、オラクル、トークンなどに活用されているブロックチェーンやその他の分散化技術を、分散型インフラとしてAI、IoT、3Dプリンタ、ロボティクス、仮想現実などの新しい技術との融合に活用する方向性を見出しており、今後の事業成長にも期待が高まる。

クドーベンチャーズについて

クドーベンチャーズはハードウェアの収益化ソフトを提供する大手プロバイダで、「シェア共有」経済モデルを基盤とし、ハードウェアとコンピューティングに必要な革新的技術を提供する。ネットワークが必要とするマシンパワーを提供することで、収益化とマージンの獲得に最適なハードウェア所有者向けの技術収益プラットフォームを確立している。ビジョンは「世界最大の分散コンピューティングプラットフォームを構築し、活用が不十分なテクノロジー資産の利用方法を変革する」こと。

クドーベンチャーズは、2017年にマット・ホーキンス氏によってイギリスのボーンマスで設立された。現在は、世界140か国以上の顧客にサービスを提供している。今後は、ソニープレイステーションの元社長であるクリス・ダーリング氏や、AMDのディレクターであるヨーク・ロスコウェツ氏など著名なアドバイザーを迎え、さらに意欲的な成長を続けていく目論みだ。

アウトライヤーベンチャーズについて

アウトライヤーベンチャーズは、新規テクノロジーの開発と成長を支援するベンチャープラットフォームである。優秀なチームを見い出し、投資と助言を行い、オープンなデータ経済を創造するビジネスをサポートしている。2013年に設立されたアウトライヤーは当初、ブロックチェーン技術に特化した欧州初のベンチャー企業であった。この分野での初期投資家である同社にとって、AIやIoTのようなキーテクノロジーとブロックチェーンの融合は、とっくに予見済みのトレンドだったという(その後現れた2016年のテックブームを、同社では「収束(Convergence)」 と呼んでいる)。

アウトライヤーは、「オープンで分散化されたデータインフラストラクチャ」というビジョンに共鳴してくれた大企業をはじめ、シードや成長段階のスタートアップとも協業している。チームは30名強で、ロンドン、トロント、シカゴ、アムステルダムなど、世界各地に拠点を保有。トークン経済や経済学、リサーチ、法務、マーケティング、テクノロジーなど各分野のスペシャリストと連携し、出資者と経営者たちに強力なサポートを提供している。