「世界No.1」の肩書きのない仮想通貨取引所、なぜ注目する価値があるのか?

ホドラー、スキャルパー、デイトレーダーにスウィングトレーダー、ハムスター、シープにクジラなどなど。ユーザーのポートフォリオのリストは延々と続く。仮想通貨市場がより成熟し、需要の高まりが見られるようになるに連れ、最終的にどの仮想通貨取引所がトレーダーの注意を惹きつけ、し烈な競争を勝ち残ることができるのか?トップ10の称号のないプラットフォームにチャンスは残されているのだろうか?

世界には、3,500万人のID承認済みユーザーと1億4,000万のアカウント、19,000の取引ペアが存在する。仮想通貨業界において、仮想通貨取引所が最も収益の高いセクターであることに驚きはない。バイナンスは、たった7期に渡る取引所の運営で7億3,300万ドルの収益を上げ、1日に約120万のアクセスを記録する。アメリカに位置するコインベースは24時間ごとに93万のアクセスを記録し、昨年、世界で5億ドルを超える収益を上げている。

バイナンスやビットトレックス、コインベースなどのプラットフォームは、仮想通貨業界の最も大きなシェアを獲得し、どのような追加で1億ドルを稼ぐかを確実に知っている。それら取引所はユーザーから手数料を集め、新たなコインを上場させ、IEOを行い彼らの独自通貨を導入している。これらは、トレーダーをプラットフォームに少しでも長く滞在したいと思わせるために行われる。BNBを作り、それで手数料を支払うようにすることは、バイナンスがユーザーを取引所に縛り付けることだとすでに言及されている。

バイナンスはさらに、BNBで購入できるICOの立ち上げを行う拠点を提供している。多くのユーザーを抱え、取引所ランキングトップ(Coinmarketcap引用)の肩書きは、ベスト・オブ・ザ・ベストの取引所がより多くの顧客を惹きつけるように仕向けることを手助けしていると言える。

BTCネクストがその肩書きを欲しいかどうかはさておき、人々は最初、「最高の/最大の/トップの/メジャーな」といった言葉で評価を下す。私たちは、ランキングや数、統計が大好きだ。500の取引所があったとしても、ほとんどのユーザーは最高位に位置していたり、最大の取引量やユーザーアクティビティが活発な取引所を選択するだろう。人々は最大規模の取引所のみが安全性や誠実さ、熱心なカスタマーサービスに多様な取引オプションを提供できると考えている。取引所は大きいほど、ユーザーにとってより良い選択肢になりうるのか?必ずしもそうではないだろう。

大きなものほど、大きな問題を抱えやすいとする言われがある。何百万という取引を扱うメジャーな取引所はハッカーの好奇心をより惹きつける。結局のところハッキングすることはより難しくなる一方、それはリスクを犯す価値が増すことを意味するのかもしれない。時として、侵入者の試みは成功することがある。2019年3月のビッサムの事件や5月にバイナンスで発生した4,000万ドル規模のハッキング事件を思い出してほしい。後者の被害額はバイナンスが保有するビットコインのたった2%相当である。ユーザーはおそらく返金保証がなされるだろう。しかし、誰がその不幸な数%に該当したいと思うのだろうか?

ハッカーだけが大きなマーケットプレイヤーに注目している訳ではない。当局も同様にマネーロンダリングなどの違法行為の前兆を見逃さんと鋭い視線を向けている。もし、何かあれば取引所は操業を一時停止しざるを得ないことになり、ユーザーに不便をかけるだろう。

カスタマーサービスも大きな取引所にとっては深刻な問題だと言える。明らかに、より多くの人が利用するようになれば、より多くの問い合わせに対応しなければいけないことになる。「どうやって引き出すのか?」「なぜ取引が完了しないのか?」「パスワードを忘れた場合、どうすればよいのか?」など、顧客から寄せられる質問に終わりはない。チームが手に負えない問題が発生したとき、とりわけ急を要する場合にサポート体制の質を維持することは難しくなるだろう。最終的には顧客に不満を抱かせることになる。

では、大きな取引所はダメなのか?答えは「ノー」だ。彼らはただ問題があるだけに過ぎない。彼らのメリットとして、最先端の技術やセキュリティ、高い取引量を提供できる点にあることは否定できない。バイナンスは、1秒間に140万の取引を処理できる能力があると主張している。これは一般的な取引所では不可能な水準だ。毎分大量の取引が行われることで、買い手を待つことなく即座に仮想通貨を売ることができる。

そうだとしても、「コインマーケットキャップ上位に位置しない」プラットフォームもユーザーに提供できるものを持っており、目を閉じて選択肢からシャットアウトすべきではない。実際、取引所の安全性や信頼の置ける取引環境の提供など、取引所がなすべきことをするのに何百万ドルも必要ない。必要なのはプロフェッショナルチームやセキュリティメカニズム、手厚いカスタマーサポート、良質なマーケティング、ニッチなサービス(質の高いサービスやアプリなど)である。これらが、500を超える競合がいる中でも注目されることを可能にする。

最近、BTCネクストでは証拠金取引について宣伝を行なっている。グーグルで証拠金取引を導入する取引所を調べてもらえば、その少なさに驚くだろう。トップ取引所のビットメックスやクラーケンに並び、ずっと小さな取引所であるBTCネクストはロングとショートの両方を扱う証拠金取引を提供している。バイナンスのようなビッグプレイヤーが導入を検討している一方で、トップにないBTCネクストはすでにサービスの提供を開始している。プラチナQ DAOエンジニアリングによって開発された取引所は歴史が浅いが、前途有望で十分競争できる手数料(こちらを参照)、顧客資産を守るために300のセキュリティ対策を講じ、24時間のサポート体制を構築している。プラットフォームにある全ての仮想通貨は、アメリカドルに固定されたUSDQ、韓国ウォンに固定されたKRWQなどのステーブルコインとの取引ペアが用意されている。開発者が認める通り、BTCネクストは次世代のスポット、証拠金取引のプラットフォームになる。基本的に、取引所はスポットと証拠金取引に焦点をおくことで、BTCネクストを一般的な取引所を超えるものにする狙いがある。今週、バイナンスのBNBコインのように機能する、取引所の内部通貨BNXの運用を開始した。

取引所名の隣に「トップ」という肩書きがなくとも、スペシャルかつユニークで質の高いサービスは、常にユーザーを見つけ出すことができるだろう。それこそが本来あるべき姿である。