仮想通貨リップル(XRP)が14日、7日続落で現在0.27ドルを下回り、今年の最安値をつけた。コインデスクによると、今年1月につけた過去最高値の3.75ドルから92%の下落となり、去年末の強気相場で生み出したプラス分が全てなくなったという。時価総額2位のイーサリアム(ETG)が9ヶ月ぶりの安値をつける、同3位のリップルも低調とあって仮想通貨相場全体の下落が止まらず、執筆時点でビットコインもついに6000ドルを下回った

 (引用元:coinmarketcap)

 リップル下落の背景にあるのは、「仮想通貨としてのリップル」と「会社としてのリップル」の関係をめぐって訴訟があるという見方が出ている。会社としてのリップルは、仮想通貨としてのリップルをコントロールしていないという立場であるにも関わらず、多額のリップルを決済やプロジェクトのために使っていて、これが価格操作に当たるのではという批判にさらされている。一部の投資家は「有価証券詐欺」として訴えているという。

 リップルをめぐってニューヨーク・タイムズは、米国証券取引委員会(SEC)がリップルを証券と分類するかどうかが大きな分水嶺になると指摘。中央の管理者がコインの価値を促進しているかどうかがSECの重要な判断基準になっているため、「リップルがXRPを擁護しようとすればするほど証券としての分類を逃れにくくなる」とする専門家の声を掲載した。

 一方、今月に入ってリップルに対してはポジティブなニュースが出ており、3日には米国仮想通貨取引所大手のコインベースはが資産管理(カストディ)サービスにリップルやEOSなど40の資産を追加することを検討していると発表したほか、9日には仮想通貨取引所ビットトレックス、リップルの取引を開始した

参考記事
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