すでに中国国内でテストを開始しているデジタル人民元。中国による米ドル覇権への挑戦がデジタル人民元を起点に行われる可能性について、これまで何度も報じてきた。日本は検討段階、米国はそれ以前の段階にある中、CBDC(中央銀行発行のデジタル通貨)の開発競争で中国が圧倒的にリードしているのは確かなようだ。

ただ、技術面のリードが普及につながるわけではない。デジタル人民元が発行されたとしても使う国が限定されれば、世界的なインパクトは薄くなり米ドル覇権への挑戦とはならないだろう。中国人民元普及の問題は、技術面だけでなく政治面での問題でもあるのだ。

しかし、上記は中国が自国の法定通貨のデジタル化のみを進めているという前提があっての話だ。

「(中国は)デジタル人民元を出すだけでなく、デジタルドル、デジタル円、デジタルユーロを出してくるのではないか考えている」

xcoin(エクスコイン)代表の竹田恒泰氏は、中国が人民元以外のデジタル通貨を発行する事態に対抗する構想がないことを危惧している。

普段は作家や政治評論家として知られている竹田氏は、両替業者エクスチェンジャーズの経営者でもある。昨年12月、両替所で取り扱う156種類の通貨それぞれに対応したステーブルコインを発行すると発表。今年5月には専用ウォレット「xcoin wallet」をリリースしたと発表した

xcoinは、自家型前払式支払手段。イーサリアムのプライベートネットワークで動くステーブルコインであり、各法定通貨と1対1で連動する。世界にある前159種類の法定通貨のうち、北朝鮮、イラン、そしてベネズエラの法定通貨を除いた全ての通貨に対応しているという。

さらに竹田氏は、xcoin発表の記者会見で、「金融業界のアマゾン」や「GAFAに対抗できる日本発のプラットフォーマー」を長期的に目指しているという構想を明らかにしていた。

今回のコインテレグラフジャパンYouTubeチャンネルでは、竹田恒泰氏が米中対立が深まる中でなぜ日本発の金融プラットフォーム誕生が必要なのか、そして仮想通貨xcoinの狙いは何か、解説する。

「我々の対抗馬は習近平と答えるようにしている」と話す竹田氏。xcoinは、実際、中国人民銀行のデジタル人民元よりも早く「デジタル人民元」を発行している。

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