木曜日、ブロックチェーン企業Rippleが5500万ドルの資金調達に成功したと発表した。アクセンチュア・ベンチャーズ、SCB デジタル・ベンチャーズ、サイアム商業銀行のベンチャー部門、そしてサンタンデール・イノベンチャーズなど、シリーズBの投資ラウンドで投資した企業の中でも、これらはまだほんの一部である。

加えて、Rippleはスタンダード・チャータードや、BMO フィナンシャルグループ、上海花蕊銀行などを含む大手銀行とのパートナーシップも確保している。

近い将来、Rippleはさらに多くの銀行とパートナーシップを提携する予定のようで、クロスボーダー決済を向上させるサービスを提供することが計画されているようだ。

全てを合わせると、Rippleは実に9300万ドルを超える資金を調達している。

 

ネットワーク作り

 

Rippleが開発するシステムは、銀行間同士の取引をスピードアップさせるエスクロー契約をサポートする。銀行もまた、世界中に点在する中小企業への大企業による支払いの支援が可能だ。もし、Rippleのようなサービスが存在していなければ、まだコストは高いままだっただろう。現時点で、こういった銀行へのサービスを提供できるのはRippleだけであるとRippleは主張している。

今日、Rippleのネットワークには、旧ウエストパック、ナショナルオーストラリア銀行 (NAB)、みずほフィナンシャルグループ (MHFG)、サイアム商業銀行などの15の大手銀行が参加している。

しかし、他にもブロックチェーンに関連したプロジェクトがいくつか存在しており、企業はウェブを通じて資産の記録の譲渡や保管などが可能である。

これらの中にはChainR3など、それぞれ金融機関が独自のメッセージングシステムやプライベートレジャーでの決済記録システムなどに代わるものを作り出せるよう支援している企業も存在する。